国際会議センターにおいて、日清戦争と下関条約をテーマとする公開シンポジウム「甲午戦争、馬
関条約與台湾変局研討会」の第2回を開催した。
李元総統は閉会に臨んでスピーチし、日清戦争や下関条約の歴史観について「台湾という場所」
に立たなければいけないと語ったと、中央通信社が伝えている。
李元総統は11月1日付のFacebookでこの閉会の辞の草稿をアップしていて、全文は下記からご覧
いただきたい。
◆「甲午戰爭?馬關條約與台灣變局研討會」閉幕致詞參考稿
https://www.facebook.com/DrDemocracy
ちなみに、シンポジウムの第2回には、李明峻・新台湾国策智庫研発長や戴寶村・政治大学台湾
史研究所教授が発表、そして羅福全・元駐日代表がコーディネーターとなり、許世楷・元駐日代表
や林尊賢・元駐韓代表、李永識・台湾大学教授、薛化元・政治大学台湾史研究所教授、蔡錦堂・台
湾師範大学台湾史研究所助教授がパネリストとなり「下関条約が台湾・アジアに与えた影響」を
テーマに討論している。
李登輝元総統「台湾は主体的な歴史観を持つべき」
【中央通信社:2014年11月2日】
(台北 2日 中央社)李登輝元総統は1日、日清戦争や下関条約などに関連するシンポジウムの閉
幕式に出席し、台湾は主体的な歴史観を持つべきだと持論を述べた。
李氏は、日清戦争や下関条約の歴史観について、大部分が清朝や中華民族主義の立場から分析さ
れていると指摘。「台湾という場所」に立たなければいけないと語った。
また、1895年に結ばれ、日本が台湾を統治することが決められた下関条約は、台湾をはじめとす
る東アジアの大きな出来事だったとした上で、人々が自分の歴史を認識することは、自己理解と自
信につながると話した。
(葉素萍/編集:齊藤啓介)