も大先輩にあたる李登輝元総統を自宅に訪ね、3時間近くにわたって市長としての心得などの薫陶
を受けたという。中央通信社が伝えている。
台湾政界において、無所属の柯文哲氏が教えを乞いたいという政治家はもはや李元総統くらいし
かいまい。馬英九氏も総統当選直後は李元総統に教えを乞うた。夜、一人で車を飛ばして会いに
行ったという。しかし、薫陶は生かされなかった。柯氏には教えを十全に生かして欲しいものだ。
次期台北市長の柯文哲氏、李登輝元総統と会談/台湾
【中央通信社:2014年12月13日】
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201412130005.aspx
(台北 13日 中央社)次期台北市長の柯文哲氏(55)は12日、李登輝元総統(91)と面会した。
李氏の自宅で行われた会談は3時間近くにおよんだ。
李氏らは会談後、報道陣のインタビューに応じたが、同氏の自宅敷地内にメディアが招き入れら
れるのは、これまで日本の安倍晋三首相およびプロゴルファーのヤニ・ツェン(曽雅妮)と面
談した時のみで異例のこと。
李氏は、柯氏が無所属候補としては初めて台北市長に当選したことについて、台湾政界の既成概
念を打ち破ったと評価しており、同氏の勝利を機に台湾の政治が変ればと期待を示した。
また、李氏は、柯氏が当確時に人々に向けて語ったことは、市民の利益となるよう実現しなけれ
ばならないと述べるとともに、市長の責務を全うするには忍耐が必要だと語ったと明かした。
李氏との面会は7回目だという柯氏は、同氏から贈られた「謙遜、冷静、忍耐」の3原則を肝に銘
じるとした上で、李氏からはこれまで多くのことを教わっており、将来問題があった時には再び教
えを請いたいと述べた。
(葉素萍/編集:杉野浩司)