李登輝元総統は今年4月の屏東・高雄を振り出しに「生命の旅」と銘打った「台湾一周の
旅」を実施されているが、本日(9月11日)から13日にかけ、南投県と台中市を視察され
る。
旅」を実施されているが、本日(9月11日)から13日にかけ、南投県と台中市を視察され
る。
今年は1999年9月21日に起こった台湾大地震から13年目。大地震の朝、李登輝氏はいち早
くヘリコプターで現地に乗り込まれた。
南投県ではその大地震の中心地に近い埔里に、日本の建築家によって設計された和紙で
つくられた「紙教堂」を訪ね、茶葉の生産地なども視察。台中市では霧峰にある「国立自
然科学博物館921地震教育園区」や石岡にある「石岡水[土覇]及921地震紀念公園」などを
訪問される予定だという。
李元総統は昨年3月11日、東日本大震災が起こったその夜のうちに、本会に「次々報道さ
れる災害状況を見て、1999年9月21日、台湾で起きた大地震を思い出すと同時に、現在の日
本の皆様の不安や焦り、悲しみなどを思い、私は刃物で切り裂かれるような心の痛みを感
じております」というメッセージを寄せていただいた。
今回の「南投・台中」への旅では、主に当時の大地震の被災地を訪問されるようだ。李
元総統は東京新聞のインタビューで「地方を回るのは、地方の実情を知ると同時に、いい
指導者を探し育てたいと思っているからだ」と述べられた。実りある旅となるよう祈りた
い。