市内の華様大飯店(中崙店)において「2013年・募金晩餐会」を開催した。
李元総統は曾文恵夫人、長女の李安妮さん、長男の娘の李坤儀さんなどを同行した
が、まだ体力が回復していないことからスピーチはせず、李安妮さんがスピーチ原稿
を代読したと中央通信社などが伝えている。
このスピーチでは、台湾の人々には選挙権はあるものの、選挙のときにしか選択権を行
使できず、国会は監督機能を失って形式的な民主主義に陥っていると指摘、反民主的な勢
力が台湾の民主的発展を脅かしていると述べられたとのこと。
また、台湾の産業が中国へ流失したことで貧富の格差が拡大し、中産階級が消失しつつ
あり、11月に地方発展のシンポジウムを開催して、台湾のために解決の方向を見出したい
と発表したと伝えている。下記に中央通信社の記事(中文版)と産経新聞の短報をご紹介
したい。
なお、この募金晩餐会には台湾研修ツアーで訪台中の本会青年部(杉本拓朗部長)16名
が招待され、杉本部長らは開会前に李元総統に挨拶、親しくお話を伺った。
◆募款餐會 李登輝出席【中央通信社:2013年8月24日】
http://news.rti.org.tw/index_newsContent.aspx?nid=445521
*写真:右から、呂秀蓮・元副総統、曾文恵夫人、李登輝元総統、孫娘の李坤儀さん、
蘇貞昌・民進党主席。
李登輝氏が晩餐会出席、退院後初活動
【産経新聞:2013年8月25日】
椎骨動脈閉塞(へいそく)の手術を受けた台湾の李登輝元総統(90)は24日、自身が理
事長を務める基金会の台北市内の募金晩餐(ばんさん)会に家族とともに出席した。7月29
日の退院以降、公の活動は初めて。 (台北 吉村剛史)