昨年11月1日に大腸癌の開腹手術をし、4月半ばから「台湾一周の旅」に臨まれている李
登輝元総統だったが、6月22日に狭心症で倒れられた。しかし、それから1ヵ月も経たない
うちに日本からの「快気祝い」訪問団などを受け入れられている。
昨日、坂本竜馬財団が群策會のオフィスで面会したことを共同通信が伝え、産経新聞が
掲載したので下記に紹介したい。
実は、先週18日には「日台友好和歌山県市議会議員連盟」(北野均会長)一行19名とも
面会されていた。約1時間半にわたり日台の歴史や、日本が果たすべき役割などについて
「李登輝節」が炸裂したそうだ。李元総統に教えを請いたいという議連設立以来の念願が
叶い、北野会長はじめ皆さん大感激だったという。
この「日台友好和歌山県市議会議員連盟」は2010年6月24日、市議会の38名中29名の議員
が賛同して設立され、初代会長に選出された遠藤富士雄(えんどう・ふじお)議員は自分
のブログで下記のようにつづっている。
≪台湾との国交が断たれ、親台・親日という強い絆が途絶えてしまうことに憂いを感じて
いましたので、私自身平成7(1995)年当選以来、最も熱望しておりました議員連盟の設立
であります。国交が断たれたからこそ、我々が果たす役割は重要で、日台の歴史・文化を
今一度学び、相互理解のもと、真の文化交流・人的交流を深め、強い絆がいつまでも切れ
ることのないよう、後世につなげていかなければと考えるところであります。≫
遠藤議員は近々、李元総統とお会いしたことをブログに書かれるそうだ。アップが確認
され次第、本誌でもご紹介したい。
高知の竜馬財団が訪台 李元総統の健康回復祝う
【産経新聞:2012年7月23日】
高知市の民間団体「坂本竜馬財団」(森健志郎代表理事)のメンバーら35人が台湾を訪
問し、23日、竜馬ファンの李登輝元総統と、北部の新北市淡水区の事務所で面会した。
今年3月、竜馬の兄の子孫に当たる坂本登さんや森代表らが、竜馬の志を世界に発信し、
精神を受け継ぐ人材を育成するために設立した同財団にとっては、初の訪問団による海外
活動。
森代表らは2009年に李元総統が高知県を訪問して以来、交流を続けており、昨年11月に
大腸がんの手術を受けた元総統のお見舞いの訪問を企画。既に回復している元総統は「快
気祝い」として訪問を受け入れた。一行は絵や帽子など思い思いの品を贈り、竜馬にちな
んだ歌やギターの演奏で健康回復を祝った。(共同)