月刊「歴史街道」11月号が「台湾を愛した男たち」と題して台湾特集

児玉源太郎、後藤新平、新渡戸稲造、明石元二郎、八田與一、伊沢修二など

 10月6日発売の「歴史街道」11月号(PHP研究所、定価600円)が「台湾を愛した男た
ち−近代化にかけた夢」と題して特集を組み、児玉源太郎、後藤新平、新渡戸稲造、明石
元二郎、八田與一、伊沢修二など、台湾の近代化に尽くし、今でも台湾の人々から慕われ
ている日本人の功績を紹介している。

 執筆者は、高貴なる明治人三部作(『東郷平八郎』『乃木希典』『小村寿太郎』)で著
名な岡田幹彦氏が児玉と後藤を、『明石元二郎−日露戦争を勝利に導いた天才情報参謀』
などの著作がある作家の江宮隆之氏が新渡戸と明石を、そして日本で初めて八田與一の詳
細な伝記『台湾を愛した日本人−八田與一の生涯』をまとめた古川勝三氏が八田與一につ
いてそれぞれ執筆している。

 コラムでは、「台湾教育の父」と慕われる伊沢修二の名前を出して、いかに日本人教師
が台湾の教育に真剣に取り組んでいたかを取り上げ、また、「MAP&年表=台湾が歩ん
だ50年の軌跡」がとても参考になる。米やサトウキビなどの生産量について、日本が統治
する前と統治後を比較した数字を挙げている。これで日本が何をやったか一目瞭然だ。

 日本の台湾統治には「植民地」云々などマイナス点を強調した見方や、果ては「日本は
どうやって台湾を侵略したか」(高校の歴史教科書)など暴論としか言いようがない見方
もまかり通っているが、次代を担う日本の若者に、日本人としての誇りを持たせ、夢を与
えるには、影の部分も結構だが、光の部分を知らせることが大切だ。その点で、この「歴
史街道」の特集は、台湾に関心を寄せる若者や台湾からの留学生にはぜひ読んでもらいた
い充実した内容だ。駅の売店やコンビニでも売っているので、入手もたやすい。

 下記にその目次と、先にメールマガジン「台湾の声」で紹介された記事を紹介してみ
たい。本会ホームページでも紹介しています。               (編集部)

■日本李登輝友の会HP:http://www.ritouki.jp/


「歴史街道」11月号 台湾を愛した男たち−近代化にかけた夢

●岡田幹彦
 「私の任務は治むるにあり」台湾の近代化を導いた二人−児玉源太郎と後藤新平
●江宮隆之
 『武士道』の男と日露戦争の陰の立役者が賭けた思い−新渡戸稲造と明石元二郎
●古川勝三
 世界の土木界を驚嘆させたダムが荒地を緑野に変えた−八田與一
●MAP&年表=台湾が歩んだ50年の軌跡
●コラム !)近代化を迎えるまでの道のり !)情熱を捧げた日本人教師


【推薦】人類史上の奇跡を語る特集「台湾を愛した男たち」−「歴史街道」
【10月17日 メールマガジン「台湾の声」】

 現在発売中の月刊誌「歴史街道」11月号(PHP、600円−税込み)の特集「台湾を愛し
た男たち−近代化に賭けた夢」は、日本の台湾統治史の真実を理解する上では非常に有用
だ。

 たとえば日本近代史上の人物伝に定評がある岡田幹彦氏(日本政策研究センター主任研
究員)が書いた「児玉源太郎と後藤新平−『私の任務は治むるにあり』台湾の近代化を導
いた二人」は、台湾が瘴癘の島なり、土匪の島なりから、いかに近代的な「楽土」に変貌
し得たのかと言うこの人類史上の奇跡について、近代化最大の功労者、児玉総督と後藤民
政長官の人物評を通じながら、とてもわかりやすく説いている。

 また江宮隆之氏の「新渡戸稲造と明石元二郎−『武士道』の男と日露戦争の陰の立役者
が賭けた思い」や、古川勝三氏の「八田與一−世界の土木界を驚嘆させたダムが荒地を緑
野に変えた」もまた同様で、どれもが秀逸である。

 そのほか、これら論文に関連したコラムや資料もまた良く、20ページ弱の特集ながら、
きわめて充実した内容となっている。つまり総体的に視点が的確なのである。

 日本人のみならず、若い台湾人たちにも読んでほしい。かつての日本人の台湾建設にお
ける気宇の壮大さに触れるだけでも、国民党がもたらした反日歴史観(反日宣伝)は、少
なくてもいくらかは見直さざるを得なくなると思う。【永山英樹】

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