団長、藤原一雅副団長)が始まる。11月3日日の最終日には李登輝学校校長でもある李登
輝元総統に特別講義をしていただく。今回も豪華な講師陣だ。すべて日本語でご講義いた
だく。先生方とテーマをご紹介したい。
・10月31日
鄭清文(作家)「台湾の文学」
羅福全(元亜東関係協会会長)「世界情勢の中の台湾」
黄昭堂(台湾独立建国聯盟主席)「馬総統下の台湾の状況」
呉明義(玉山神学院元院長)「台湾原住民の歴史」
・11月1日
林明徳(台湾師範大学教授)「台湾主体性の追及」
黄天麟(元第一銀行頭取)「台湾の経済とECFA」
・11月3日
李登輝(元総統・李登輝学校校長) 未定
李元総統による特別講義のテーマはまだ明かされていないが、いつも期待を裏切らない
講義なので楽しみである。一連の研修修了後、李登輝校長自ら一人ひとりに「修了証」を
授与される。この「修了証」は、日本では本会研修団だけに授与されるものだ。その後、
李登輝校長とご一緒の昼食会も楽しみだ。
今回の野外視察は、足を延ばし11月1日から1泊で金門島まで行く。福建省のアモイ(厦
門)までわずか2キロという位置にあり、国共内戦時代には建国間もない中華人民共和国
との間で激しい砲撃戦が行われた戦闘最前線の島だ。先般、その60周年の記念式典が行わ
れた。中国が台湾に攻め込んだ唯一の戦闘だったこの「古寧頭の戦い」には旧日本軍幹部
らも作戦指揮として参加していた。式典には、明石元二郎の令孫で、本会前理事の明石元
紹(あかし・もとつぐ)氏や父親が作戦顧問だった吉村勝行氏なども出席した。
台湾は、今でも台湾を「敵」と公言する中国に傾斜している。いったい台湾の人々はこ
の傾斜をどう見ているのか、日本はどうすべきなのか、そして私たち自身はなにをすべき
なのかを、台湾で改めて振り返る機会にしたいと考えている。帰国後、研修団レポートを
本誌でも掲載する予定だ。
なお、台湾の天気は、予報によれば、台北は10月31日から小雨がぱらつく天候で、気温
は日中は30度くらいまで上がるようだが、朝晩は13度くらいまで下がるという寒暖の差が
あるようだ。11月2日の金門島は曇りで、気温は16度から26度だという。これは普段より
寒いかもしれない。参加される方は長袖と傘をお忘れなく。 (編集部)