まで19人が台湾総督をつとめた。内田嘉吉(うちだ・かきち)は、文官総督となった田健治郎(で
ん・けんじろう)の次の総督で第9代目。
台湾との関係は、第5代の佐久間佐馬太(さくま・さまた)総督の民政長官をつとめたのを皮切
りに、次の安東貞美(あんどう・さだよし)総督の下でも民政長官をつとめた後、大正12年(1923
年)9月から翌年9月までの1年間、台湾総督をつとめている。
この間に限らず、内田は台湾に強い関心を抱いて数多くの台湾関連資料を収集、その蔵書は約
16,000冊に及び、現在、日比谷図書文化館の内田嘉吉文庫が収蔵している。内田嘉吉文庫の収蔵品
は自由に手にとって閲覧できるという。
日比谷図書文化館の特別研究室では「内田嘉吉文庫が伝える日本統治期の台湾」として、本年1
月13日から3月15日まで展示している。内田総督の目に映った明治末から大正後期の台湾。ぜひ足
を運んで見てみたい。
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●特別研究室企画展示「内田嘉吉文庫が伝える日本統治期の台湾」
台湾総督府民政長官、台湾総督を歴任した内田嘉吉は逓信官僚時代から晩年まで台湾に強い関心
を寄せ、数多くの台湾関連資料を収集しました。台湾総督を務めた人物が実際に所蔵していた台湾
関連資料にはどのようなものがあるのか、総督府内部資料や写真集、インフラ整備、人類学、植物
学、地誌、産業等さまざまな分野から紹介し、日本と台湾の歴史を振り返ります。
◆企画展示チラシ
http://hibiyal.jp/kdata/9d0d53d8c9b2010fb772d8631f2c6ed8.pdf
◆期 間:2015年1月13日(火)10:00 〜2015年3月15日(日)16:00
◆会 場:千代田区立日比谷図書文化館 4階 特別研究室
〒100-0012 千代田区日比谷公園1番4号
http://hibiyal.jp/hibiya/index.html
*休館日:毎月第3月曜日、12月29日〜1月3日
◆参加費:無料