館、温泉、湖などさまざまな姉妹関係が結ばれている。
驚いたことに、岡山県美作(みまさか)市のNPO法人「英田上山棚田団」は新北市金山区の八
煙集落と棚田で姉妹提携したという。昨年(2013年)8月10日に「台日姉妹棚田交流協定」を結ん
だ。
この協定では、毎年、双方は相互訪問して農村復興の経験の知識や技術を交換することを取り決
めたそうで、今年は台湾から美作市の姉妹棚田を訪れ、交流を深めると報じられている。「台湾週
報」記事をご紹介したい。
ちなみに、美作市の萩原誠司(はぎわら・せいじ)市長は今年3月30日に投開票の選挙で当選し
ている。萩原氏は岡山市が新竹市と姉妹提携したときの市長で、その後、衆議院議員、法政大学教
授を経て美作市長に就任している。本会理事でもある。
萩原市長なら、これまでの経験を活かし、台湾との交流が拡大するだろうと、おおいに期待でき
そうだ。
◆岡山県美作市
http://www.city.mimasaka.lg.jp/www/index.jsp
新北市の八煙集落関係者らが姉妹棚田交流締結先の岡山県美作市を訪問
【台湾週報:2014年10月3日】
http://www.roc-taiwan.org/JP/ct.asp?xItem=551593&ctNode=3522&mp=202
棚田の再生に尽力している「財団法人台湾生態工法発展基金会」(以下、台湾生態工法発展基金
会)は10月2日、新北市金山区八煙集落にある八煙出張所の関係者と共に、姉妹棚田交流を行って
いる岡山県美作市を訪問した。
八煙集落は陽明山国家公園に位置し、台湾北部では珍しい大規模な棚田の景観と石を組み上げて
作った伝統的な用水路を残している。
「台湾生態工法発展基金会」の邱銘源・副執行長は「当基金会は、5年計画で、生活・生産・生
態を一体化したビジョンを推進しており、八煙集落の棚田面積の半分の再生に成功した。これは水
田の生態を再生させたのみならず、生態保護に立脚することを核心とする産業をより一層確固なも
のとしたものにした」と説明した。
このような努力は、2012年に岡山県美作市のNPO法人「英田上山棚田団」から注目され、同棚
田団は訪問団を組織して台湾を3度訪れ、八煙集落と交流すると共に、2013年8月10日に八煙集落と
「台日姉妹棚田交流協定」を締結した。この協定の中で、台日双方は毎年相互訪問し、農村復興の
経験の知識や技術を交換することを取り決めた。
邱・副執行長は「今回は10月8日まで美作の姉妹棚田を訪問する。当基金会は今後、成功の範例
および経験を踏襲し、金山区の両湖集落にまでこれを広げていきたい」との考えを示した。
写真提供:新北市政府、中央社 写真は伝統的な用水路