陸奥新報 9月26日(水)報道
料理通じて日台友好を
台湾出身・青森在住の出町さん「交流会」立ち上げ草の根活動 県外から「教室」参
加も本県で日本と台湾の交流促進を目的とする団体「青森日台交流会」を立ち上げ、料
理教室などさまざまな活動を通じて草の根から友好を深めようと、活動を続けている台
湾出身女性が青森市浪岡にいる。昨春の団体結成当初四人だった会員は二十人にまで増
え、友情の輪は浪岡地区から県内各地、さらに隣県へと広がりをみせている。
この女性は、同市浪岡稲村の出町淑貴(スウクエイ)さん(二九)。出町さんは台湾
の新竹(しんちく)出身。台湾に住んでいたころ、仕事先で夫となる泰彦さん(四〇)
と知り合い、十年前から泰彦さんの地元・浪岡地区に住んでいる。
結成のきっかけは、出町さんがインターネットなどで県内に同郷出身者がいないか調
べたこと。この際日中友好団体は結構あるが、日台友好団体はほとんどないことが分か
り、一念発起。友人らに呼びかけた上で四月に会が組織され、自らは事務局長のホスト
に就いた。
「料理ぐらいしかできることもないので」と謙遜(けんそん)しながらも、設立当初
から料理教室の開催に力を入れる出町さん。二十四日に浪岡中央公民館で開かれた通算
三回目、今年度第一回の料理教室は、県内のほか能代市から二十人ほどが参加。肉かけ
ご飯など三品を作り、歓談しながら本場の味をみんなで味わった。
参加は二回目という五所川原市の土岐さくらさん(二四)は「いろんな台湾の家庭料
理を食べられるので、とても楽しい」と喜んだ。
日台間に国交のない現状を残念がる出町さんだが「青森の人たちに、もっと台湾のこ
とを知ってほしい」と、草の根からの地道な交流を促進しようと意気込んでいる。一方、
泰彦さんは「交流を活発にするのはいいこと。文化や価値観の違いで迷惑をかけること
もあるが、周囲の皆さんに助けられている」と感謝しきりだった。
同会は料理教室のほかに、県内での台湾関係者の講演会などを事業として行っていく
方針。
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