台湾をテーマに『トオサンの桜─散りゆく台湾の中の日本』(小学館、2007年)、『水の
奇跡を呼んだ男─日本初の環境型ダムを台湾につくった鳥居信平』(産経新聞出版社、20
09年)など、次々と重要な作品を発表されている。
このたびその『水の奇跡を呼んだ男』が農村農業工学会の著作賞を受賞されたという。
台湾李登輝学校研修団の卒業生向けに出されている「校友会通信」がそれを伝えているの
で、下記にご紹介したい。
なお、『水の奇跡を呼んだ男』の出版直前、鳥居信平の地下ダムを顕彰する台湾の屏東
県政府が、平野久美子さんの日本語と中国語を併記したカラー写真をふんだんに使用した
『台日水的牽絆 識水柔情−鳥居信平的故事』(定価:1,200円、送料:160円、代金:後
払い)を出版し、本会でも取り扱って紹介した。まだ数冊の在庫がある。ご希望の方にお
頒ちしますので、お申込みフォームからお申込み下さい。
また、平成21年7月に鳥居信平の地元、袋井市で執り行われた鳥居信平の胸像除幕式など
の模様は本会ホームページでも紹介している。そこで『水の奇跡を呼んだ男』の書評など
も掲載しているので、併せてご覧ください。
■ 平野久美子『台日水的牽絆 識水柔情−鳥居信平的故事』お申込み
http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0049.reg
■ 袋井市で鳥居信平の胸像除幕式執り行われる
http://www.ritouki.jp/news/20090712.html
平野久美子さんの『水の奇跡を呼んだ男』が農村農業工学会著作賞を受賞!
【校友会通信:平成23年(2011年)5月31日】
日本発の環境型ダムを台湾につくった鳥居信平(とりい・のぶへい)について書かれた
『水の奇跡を呼んだ男』(産経新聞出版、2009年)が、今般、農村土木学の権威団体であ
る農村農業工学会から今年度の著作賞を授与されました。
■ 農業農村工学会
http://www.jsidre.or.jp/guide/guide.htm
平野久美子さんご本人も、「受賞者をみると、学者や研究者の方がほとんどで、私の知
っている方は唯一アフガニスタンで献身的な運動をしている中村哲博士だけです。私のよ
うな門外漢がこんな賞をいただいてよいものかと思うのですが、台湾の地下ダムや鳥居信
平のことを一人でも多くの方に知っていただきたいと思っていたので、その意味ではよか
ったと思います」とのことです。
とかくこのような団体は頭が固い、と思われがちですが、この書に着目されたことに敬
意を表すると同時に、学者や研究者にも評価されたことにより、この書の質の高さが証明
された、とも言えます。
書店でお求めになってよし、地元の図書館にもあたってみましょう。