台湾の最南端に位置する屏東県(へいとうけん)の東港(とうこう)は今やマグロの産
地として日本でも有名な町ですが、戦前の東港には海軍航空隊が置かれていて、本会の阿
川弘之名誉会長も海軍士官になるための基礎教育を受けていた町です。
屏東県の最南端は魚の尾ひれのように二つに分かれていますが、西側の短い方の先端は
猫鼻頭(びょうびとう)、東側の長い方が鵞鑾鼻(がらんび)で、いずれもエメラルドグ
リーンに輝くバシー海峡をのぞむ風光明媚なリゾート地です。
日本統治時代の昭和2年、鵞鑾鼻は「台湾八景」の第1位に選ばれ、中でも明治31年に建
てられた大灯台は十円札や切手の図案となっています。また、屏東県には台湾で最初の国
立公園に指定された「墾丁国家公園」や、温泉ブームにわく台湾でも人気の四重渓温泉な
どもあります。
さらに、日本時代の駅舎を今も使っている竹田駅を含む一帯は「竹田駅園」として鉄道
文化財に指定され、ここには日本人医師の池上一郎博士が寄贈した書籍を無料で貸し出し
している「池上一郎博士文庫」もあります。
日本とも縁の深い屏東県は今や台湾の中北部からの観光客でにぎわっているそうですが
、日本からのさらなる観光客誘致を目的に、屏東県内に二ヶ月滞在し、屏東県のことを作
品として発表できる日本人の作家やライターを募集しています。
主催者の屏東県文化局には本会で仲介いたしますので、ご希望の方は、下記の募集要項
に従い、申請書類を本会までお送りください。またとないチャンスですので、奮ってご応
募ください。 (編集部)
■申請書類の送付先
日本李登輝友の会(担当:片木)
〒102-0075 東京都千代田区三番町7-5-104号
TEL: 03-5211-8838 FAX: 03-5211-8810
E-mail: ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp
屏東県に滞在(ホ−ムステイ)して創作する日本人作家公募のお知らせ
1、主 旨:台湾・屏東県と東北アジアの交流促進を目的とし、併せて本県の自然、文
化、風俗を日本人作家が作品として発表することをもって一層の観光事業
に寄与することを願い、本県に短期滞在する日本人作家を募集する。
2、主 催:台湾・屏東県文化局(以下、当局と略す)
3、計 画:日本人作家の県内滞在形式(ホームステイ)による創作活動計画
4、滞在ホーム:本県の選出した家庭
5、期 間:2007年3月〜4月(2ヵ月)
6、待 遇:
(1) 日本〜台湾間の往復航空券(エコノミークラス、支払証明要)及び着陸空港(高雄、
屏東)より滞在ホームまでの送迎。
(2) 2ヵ月の宿泊費用。
(3) 1ヵ月毎に15,000NT$(約5万円)を支給。
7、義 務:
(1) 滞在中の記者会見、当地作家との交流、並びに県内の参観等、当局主催の活動に参
加すること。
(2) 滞在終了後、1週間以内に1篇の作品を提出すること。なお経費については、支出の
領収書を提出し、審査の上で許可する。
(3) 作品は当局によって中国語文に訳して発表する。
(4) 作品の著作権は作者に属するが、当局は永久使用の権利を有する。
(5) 作品の使用範囲は、記者会見、作品発表、活動成果展示など等とする。
8、応募資格:日本国籍を有する者(学生を除く)。
小説、詩歌、随筆、戯曲、その他文芸一般の創作に3年以上の経験、又は
2年以内に作品を雑誌、新聞に発表した者を優先する(申請時、作品のコ
ピー添付のこと)。中国語ができれば、なおよい。
9、募集人員:10名
10、締 切:1月末日
11、申請書類:申込書、履歴書(日本語)、2年以内の作品(2部)。作品は表紙に作品
名、著作年月日を記し、20頁以内とする。
12、注意事項:
(1) 選ばれた作家は、当局と協議書を交すが、万一当地に来られなくなった場合は、事
前にその旨を連絡すること。この場合は権利を放棄したものと見做し、いかなる異
議の申し立ても認められない。
(2) 選ばれた作家は、出国ビザの手続き及び航空券の購入、旅行保険の手配を自らで行
うこと。
(3) 滞在ホームには満期まで宿泊するが、特別な理由で期間途中に退去する場合は、予
め当局の同意を必要とする。
(4) 滞在期間中、他の場所を訪問旅行する場合は予め当局に通知し、かつ一週間以内に
ホームに戻ること。
(5) 選ばれた作家が注意事項に違反し、それが重大な場合には、直ちに権益は停止、当
局の支出した費用の一切を賠償しなければならない。