衆議院議員ら33名と地方議員など約100名が3泊4日で訪台している。
昨日は、馬英九総統への表敬訪問や総統府視察、立法委員との意見交換会などの日程を
こなし、その後、台北市内のザ・リージェント・台北(台北晶華酒店)に李登輝元総統を
招き「安倍晋三首相のリーダーシップ」をテーマとする講演を拝聴した。
李登輝元総統は椎骨動脈のステント手術後の7月29日に退院しているが、公の場で講演す
るのは、退院後初めて。自らが董事長をつとめる李登輝基金会による8月24日開催の募金パ
ーティーには、退院後初めて公の場に姿を現したが、体調不十分とのことで登壇しての挨
拶はされず、令嬢の李安妮さんが代わりに挨拶に立った。
報道によれば、小泉青年局長は訪台前、麻生太郎副総理から激励を受けた際、青年局長
として台湾訪問を必ず実現させるようアドバイスを受けていたそうで、李元総統とお会い
するのも小泉青年局長の念願だったという。朝日新聞が自民党青年局と台湾を軸に記事を
まとめているので下記に紹介したい。
朝日の記事でも紹介されているが、青年局長経験者では、竹下登、宇野宗佑、海部俊
樹、安倍晋三、麻生太郎の5名が後に総理となり、平沼赳夫、故中川昭一、古屋圭司、岸田
文雄、水野賢一、金子恭之、萩生田光一、井上信治など、知台派、親台派といわれる議員
を排出している。
ちなみに、小泉青年局長らは本日、台中市霧峰区にある九二一地震教育園区や烏山頭ダ
ムなどを視察し、夜には王金平・立法院長主催の夕食会に臨む予定だという。
小泉進次郎氏ら台湾訪問 自民青年局、続く交流の窓口
【朝日新聞:2013年9月11日】
http://digital.asahi.com/articles/TKY201309100500.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY9・11201309100500
写真:台湾の国会議員にあたる立法委員と意見交換する自民党青年局の小泉進次郎青年局
長(左から2人目)=10日、台湾・台北市の立法院、三輪さち子撮影
【三輪さち子】自民党の小泉進次郎青年局長(32)が10日、台湾を訪問し、馬英九総
統、李登輝元総統らと相次いで会談し、東日本大震災での台湾の支援に謝意を伝えた。小
泉氏には青年局の国会議員33人や地方議員ら計約100人が同行した。
台湾との関係強化は中国を刺激しかねない面もあるが、小泉氏は「東アジア地域の安定
のため、周辺国とどうつきあうか。外交関係はなくても新しい日台関係を築きたい」と語
る。
小泉氏らとの会談で、李氏は「将来の指導者となる若い皆さんの参考になるよう、安倍
晋三首相のリーダーシップについて話す」と日本語で語りかけた。安倍首相は96〜97年に
青年局長を務め、李氏とも長い付き合いがある。
馬氏との会談では、馬氏が沖縄・尖閣諸島について「係争を棚上げにしたことで日台漁
業協定が締結された」と主張。小泉氏はその場で応じなかったものの、会談後、「忌憚の
ない意見交換ができるのが青年局との交流のいいところだ」と語った。
日本政府が台湾との国交を持たないなか、自民党では長年にわたり青年局が交流の窓口
となってきた。小泉氏は2年前に就任した際、経験者の麻生太郎財務相から「青年局長とし
て一つだけ変わらずにやってほしいことがある。それが台湾だ」と言われたという。
青年局の参加資格は45歳以下の党員で、国会議員は94人。青年局長は将来、党を背負う
人材になる「登竜門」とされ、歴代局長から5人の首相が輩出した。第2次安倍内閣の閣僚
でも麻生氏ら4人が局長経験者だ。72年の断交後も党内には根強い親台派がおり、青年局が
日台議員のパイプ役を担う。
◆自民党青年局と台湾の関係
1967年 青年局を窓口に日華青年親善協会設立(小渕恵三会長)、国民党の蒋経国氏(後
の総統)と交流開始
1972年 日中国交正常化。台湾との国交断絶以降も毎年相互訪問を続ける
1994年 塩谷立青年局長、安倍晋三青年局次長ら議員団が訪台
1997年 安倍晋三青年局長ら議員団が訪台
2011年 「中華民国建国100年」式典出席のため麻生太郎元首相ら歴代青年局長が訪台
2013年 小泉進次郎氏ら約100人が訪台