ている自民党の筆頭副幹事長で総裁特別補佐をつとめる萩生田光一・衆議院議員に日本食品の安全
性を説明するよう指示したと伝えられる。
萩生田議員は、前外務副大臣の岸信夫・衆議院議員らと訪台するが、これを受け、外交部の高振
群政務次長は「折り合いがつけば、問題は解決できる」と表明した。中央通信社が伝えているので
下記に紹介したい。
ちなみに、萩生田議員は「日本台湾経済文化交流を促進する若手議員の会」(略称:日台若手議
連)の幹事長をつとめ、岸議員がその会長だ。また、この日台若手議連は、安倍総理が官房長官時
代の平成18年(2006年)4月、当時、参院議員だった実弟の岸議員を会長に、安倍官房長官の肝煎
りで設立されている。
安倍総理のいわば側近中の側近ともいうべき岸議員と萩生田議員らの訪台となる。台湾側はすで
に日本食品への規制強化に軟化姿勢を見せた。岸議員と萩生田議員らの訪台に注目したい。
外交部次官「輸入食品への規制強化でも台日関係に影響ない」
【中央通信社:2015年4月27日】
(台北 27日 中央社)台湾は来月15日、日本から輸入される食品への規制を強化する。日本から
は反発の声が上がる中、外交部の高振群政務次長は27日、今月29日に訪台予定の衆議院議員、萩生
田光一氏や岸信夫氏らとの間で折り合いがつけば、問題は解決できるとして、長期的には日台関係
に影響しないとの考えを示した。
食品の安全性を確保するため、台湾では福島第1原子力発電所事故の直後から福島、栃木、茨
城、千葉、群馬で生産、製造された食品の輸入を禁止している。また、その他の食品についても、
来月15日から新たに産地証明の添付などが義務付けられる。
安倍晋三首相は24日、萩生田氏に対して日本食品の安全性を説明するよう指示。台湾に対して規
制の緩和や撤廃を求めるとみられている。また、一部では王金平立法院長(国会議長)や馬英九総
統らと会談すると伝えられている。
(曽盈瑜、陳偉テイ/編集:齊藤啓介)