とをご指摘いただいた。おそらく全国のほとんどの図書館で、台湾関係の本が「中国」に
分類されているのではないだろうか。誰でもできる身近な「台湾正名運動」だ。
ぜひ皆さまもお近くの図書館を確認し、台湾の本が中国に分類されていたら、「台湾」
または「中国・台湾」に分類表記を改めるよう要望してみてください。
なお、上田氏からのお便りは昨年の夏にいただいていたが、失念していました。また上
田氏のお名前はよく女性と間違われるそうですが、れっきとした日本男児です。
先日、近所の成田市立図書館に石川公弘さんの著書『二つの祖国を生きた台湾少年工』
を借りに行きました。
図書館のパソコンで検索すると「赤6番」の棚に在庫があると出ました。図書館の棚は
色違いの番号で整理されています。
赤6番の棚に行くと、世界の地域が分類されていて、それぞれの地域に関する本が並ん
でいましたが、探していた本は「中国」と分類された棚の一画に並んでいました。李登輝
元総統の本や、黄文雄さん・蔡焜燦さん・平野久美子さんの本など台湾についての本は、
すべて「中国」と分類された棚の列に並んでいました。
そこで私は成田市立図書館のホームページから、「台湾と交流している者として、台湾
を中国としていることは不愉快です。分けるのが困難なら、中国・台湾と表記してくださ
い」と要望を書いてメールし、回答を求めました。
数日後の7月18日、成田市立図書館より以下のメールで回答があり、その後すぐに私の要
望通り「中国・台湾」と表記が変更になりました。
今回の成田市立図書館の対応には満足していますが、これまでずっと台湾が中国として
扱われてきたことに驚きました。誰も指摘しなかったことも問題です。
全国で同じように台湾関係の本を「中国」として扱っている図書館があると思われま
す。ぜひ日本李登輝友の会の会員の皆様に呼びかけ、お近くの図書館で確認していただ
き、もし「中国」と分類されていたら「中国・台湾」と変更するように図書館に要望して
ください。
よろしくお願い致します。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上田様
成田市立図書館です。いつも図書館をご利用いただきありがとうございます。
書架の案内表記につきましては、日本十進分類表(図書館の蔵書を分類するために編成
された表)を基に、差込板の範囲内で表示を決めております。ご意見をいただきました赤
6番の表記につきましては、ご指摘のとおり「中国」と表記をしておりましたが、旅行ガ
イドの表記と同じく「中国・台湾」と表示を改めるべく検討したいと思います。
よろしくお願いいたします。