台湾軍がクーデター防止のための措置を通知

9月上旬から始まった陳水扁総統への辞任要求運動だが、ついに出るべくして出たのが「
クーデター説」だ。これは、台湾軍の軍服を着た将校と思われる人物が陳総統打倒の抗議
活動に参加し、陳政権への忠誠を拒む内容の書状をマスコミに公開したというものだが、
陰で糸を引いている外部勢力があるということも聞く。国防部の調査では偽物の将校であ
る可能性が高いとされた。
 どうやら混乱に拍車をかける陰謀説が濃厚となったが、陳水扁氏が連戦氏を破って初め
て総統に当選した2000年3月、選挙結果が発表される直前に参謀総長が中立宣言したことを
思い出させる。台湾が秩序を取り戻せるのか注意深く見守りたい。      (編集部)


「陳総統への反逆許さず」:クーデター防止で密告奨励(サーチナ)

【10月2日付 毎日新聞】

 台湾では陳水扁・総統への辞任要求が高まっているが、クーデター防止のため軍人が政
権打倒に関与していることを知った場合には速やかに報告するよう求める「密告令」を軍
が通知したという。9月29日付で京報網が伝えた。
 騒動の発端は9月13日に台湾軍の軍服を着た将校と思われる人物が陳総統打倒の抗議活動
に参加したこと。この人物はマスクにサングラスといういでたちで登場し、李傑・国防部
長に宛てた陳政権への忠誠を拒む内容の書状をマスコミに公開した。京報網は「階級章か
ら地位は陸軍少佐のようだ」と報じている。
 これに対して台湾国防部の報道担当者は「軍人は中立を保つべきであり、法規に違反し
たものは処罰する」と明言。その後、与党・民進党や同部が行った調査では偽物の将校で
ある可能性が高いとされた。
 しかし同部幹部は陳総統への反逆となる動きに激怒。軍人が政権打倒に関与しているこ
とを知った場合には速やかに報告するよう求める「密告令」を軍隊内に通知した。(サー
チナ)



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