台湾研究フォーラム100回記念講演 [千葉李登輝友の会事務局長 金光 俊典]

100回、そして11年も続けるということは立派です!

 昨日、文京区民センターにおいて、約60名が参加して台湾研究フォーラムの100回目と
なる定例会が開催された。宗像隆幸氏(元「台湾青年」編集長、本会理事)による「台
湾問題の根幹とは」と題した重厚な講演の後、台湾ビールで乾杯してにぎやかに納涼懇
親会が開かれた。

 本会千葉県支部のブログ「千葉発日台共栄」で、支部事務局長の金光俊典氏がその模
様をレポートしているのでご紹介したい。               (編集部)

■千葉県支部ブログ「千葉発日台共栄」
 http://blogs.yahoo.co.jp/chibanittai/15949998.html


台湾研究フォーラム100回記念講演

                     千葉李登輝友の会事務局長 金光 俊典

【8月6日 日本李登輝友の会千葉県支部ブログ「千葉発日台共栄」】

 台湾研究フォーラムが遂に100回目の講演を行った。

 発足は1995年で『台湾と日本・交流秘話』執筆に端を発している。

 最近は日本李登輝友の会の名前の方がやや売れている面があるが、元々の母体は台湾
研究フォーラムです。苦境の時期もあったらしいですが、何はともあれ100回、そして11
年も続けるということは立派です。

 数回程度で自然解散と言う団体やフォーラムが多い中、ナカナカ出来る事ではない。
数人だった会員は今は100人以上になります。台湾に関わったことがある人は余り居ない
人も含めての会の発足も興味深い。

 私は1996年6月に台湾に初めて行っている。

 当時25歳で、まだ他の外国にも行きたいという気持ちが強くて本当に台湾に興味を持
つのはそれから7年の歳月がかかったが、今思えば「この時期にこういう集まりがあった
ら参加していたなあ」と思った。

 時計の針を逆に回したい。

 さて、宗像講師は中華民国(あえてこの表現にした)の国連脱退について判りやすく講
演された。

 今思えば蒋介石と言うよりもアメリカ・キッシンジャーのトンデモナイボーンヘッド
がこの台湾問題についての諸悪の根源である。後になってアメリカも「しまった」と思
ったのでしょうが、後の祭りである。台湾は自主憲法制定などの動きがあるが、それに
アメリカは難色を示している。

 36年前の失敗が教訓になっているのか?

 むしろ喉元を過ぎれば何とやらで風化していっているのでは?

 国連の韓国人の事務総長は「アルバニア決議・いわゆる2758号議案」、つまり台湾の
帰属は未定ということすら理解しておらず「台湾は中共の一部」などという。

 台湾問題については台湾内の問題もある。民進党も気合が入っていない。

 と言うのは、総統と議会のねじれ現象があって法案一つも通せないから、半分いい加
減と言うか、あきらめの境地で法律を作るので深く勉強もしていないようだ。そんな中
で謝長廷氏は「台湾名での国連加盟を認めない」という国連決議に関して理論的に反論
はしているが。

 日本は日本で「カイロ宣言があるから台湾は中国に返還された」という誤解がナカナ
カ解けない。

 カイロ会談自体が密談であり、妄言と希望的観測のオンパレードであり、更には宣言
は何もサインが無く、国際法としての効力はゼロである。このことについては私も含め
て勉強が足りなかった。

 これらの問題を解決するには2008年は民進党が総統を当選させることである。

 民進党が総統を12年続けるということは国民党も現実的な対応を迫られることになる。

 第一、その前に国民党の連中も原点回帰すれば共産主義国家との合併なんてありえな
いはずである。

 民進党についても7年間の反省が当然必要である。

 1996年の総統選挙では李登輝氏と次点候補を合わせれば75%を得票している。つまり独
立派を支持している。だから2000年には39%、2004年には陳総統が50%程度の得票とい
うのも意外に低い。

 2008年の総統選挙は俄然注目を浴びることになる。

 なお、8月26日には民進党の副総統候補が決まっていると思うが、その日は黄昭堂元総
統府国策顧問による講演会もある。



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