出版不況にめげない!台湾の活力あふれる「独立書店」をまとめた『書店本事 個性的な台湾書店主43のストーリー』の翻訳出版を目指すクラウドファンディングを実施中!
世界の面白い本、本当に必要とされている本を、クラウドファンディングを活用して翻訳出版するサウザンブックス社(東京都渋谷区)は、台湾各地にあり「独立書店」とよばれる、活力あふれる町の書店を紹介した1冊『書店本事 個性的な台湾書店主43のストーリー』の翻訳出版をめざすクラウドファンディングを、2018年9月18日(火)まで実施しております。
クラウドファンディングには一般販売予価よりお得な書籍コースのほか、出版記念イベントにご招待コース、日本語版書籍にお名前掲載コースなど、多彩なコースを設けております。
◆書籍『書店本事 個性的な台湾書店主43のストーリー』について
『書店本事 − 在地圖上閃耀閲讀星空 』著 者:郭怡青(クオ・イーチン)発 行:台湾言 語:中国語(繁体字)発行年:2014年INBN:978-95-732744-0-7
◆「独立書店」とよばれる台湾各地にある町の書店 どれひとつとして同じものはなく、店主のこだわりが反映されていてひたすらオモシロイ!
台湾各地には、独立書店とよばれる個人経営による書店や古書店が多数あります。
書籍『書店本事 個性的な台湾書店主43のストーリー』では、カフェの併設や関連雑貨の販売だけでなく、文化の発信源として、地域の交流の場として、そこに集う人々の生活を豊かにするべく奮闘している、個性的な独立書店を40店以上紹介します。
店主へのインタビューを元に、店の成り立ちやコンセプト、店主の思いなどが活き活きと描かれており、書店を紹介するガイドブックとしての役割に留まらず、読み物として十分に楽しむことができる1冊です。台湾好き、書店好きな皆さんには必ずご満足いただける内容です。
さらに、クラウドファンディング成立後は、本書の制作時に作られた、台湾の映画監督・侯季然(ホウ・チーラン)によるドキュメンタリー映像作品『書店裡的影像詩』の日本語字幕版を、WEBにて視聴いただけるようにします。
本と映像集で行ったつもりの台湾書店めぐりを、ゆっくりとお楽しみください。
・書籍『書店本事』の著者・インタビュアー:郭怡青(クオ・イーチン)
台湾の月刊誌「經典雜誌」を経て、現在フリーライター。共著『海峽:文明的交會與分野』は第 36回金鼎奨(台湾政府出版賞)ノンフィクション部門にノミネート。
・映像作品『書店裡的影像詩』の監督:侯季然(ホウ・チーラン)
1973年台湾・台北市生まれ。映画監督、脚本家、作家として活動。時と記憶について描いた作品 を多く手掛けている。(東京国際映画祭・映画『四十年』(16)より引用)作品の多くは日本の映 画祭で上映されている。 『台湾黒電影』(05)、「有一天」(10)、『ジュリエットの選択』(10)、『狼が羊に恋をすると き』(12)、『四十年』(16)。
◆台湾の活力あふれる書店文化の魅力をたくさん人と共有したい!(プロジェクトの発起人・小島あつ子より) 台湾の書店といえば、洗練された雰囲気で人気の大型チェーン系書店の「誠品書店」が観光スポットとして、ガイドブックや旅行特集等で紹介されているのを目にします。その一方で台湾各地には、個人経営による書店や古書店が実は沢山存在します。それらの本屋さんは、台湾では「独立書店」とよばれています。カフェを併設したり関連の雑貨を売ったり・・・というのは当たり前、店主たちは各自がこだわりを持ち、文化の発信源として、地域の交流の場として、物を売るだけではないプラスアルファの部分に着目し、書店という一つのプラットフォームを通じて、そこに集う人々の生活を豊かにするべく日々奮闘しています。
そんな彼らの姿に迫り、台湾の書店事情や、台湾で定着しつつある独立書店文化を知ることのできる作品が、書籍『書店本事』と映像集『書店裡的影像詩』です。
この書籍『書店本事』と映像集『書店裡的影像詩』は、書店が舞台の連続テレビドラマ「巷弄裡的那家書店」(訳:路地裏の書店)がきっかけとなり制作されました。
書籍『書店本事』では、店主へのインタビューを元に、その店の成り立ちやコンセプト、店主の思いなどが活き活きと描かれています。一つの書店につき6ページの紙幅を割き、各書店については、【店の基本情報】【取材記事】【店主プロフィール】【店主へのQ&A】の4つのセクションで構成されています。
映像集『影像詩』は、店主へのインタビューをメインに構成されたものから、店を定点観察したもの、さらにはイメージ映像のようなものまでと、さまざまな表現方法により作られたドキュメンタリー作品です。一つの書店につき3〜4分前後の長さで、ちょうど日本のテレビ放送で番組と番組の間に流れるミニ番組に似ているかもしれません。
『書店本事』との出会いも、大好きな台湾映画がきっかけでした。『狼が羊に恋をするとき』(12)を監督した侯季然(ホウ・チーラン)の撮ったドキュメンタリー『書店裡的影像詩』が、中国で高評価されたというニュース見て、ネット上に公式に全編公開されていていた同作品を視聴したところ、そこに映し出されていた「独立書店」と呼ばれる台湾各地の町の本屋さんは、どれひとつとして同じものはなく、経営者のこだわりが反映されていてひたすら面白いものでした。
日本と同じく出版不況にある台湾ですが、逆境にめげることなく、独立書店が新しい文化のひとつとして根付きつつあります。読書活動を推進する場として。地域コミュニティの情報プラットフォームとして。店主を含む、書店に集う人々が「小確幸*」を楽しむ空間として。そんな活力あふれる台湾の書店文化を、一緒にのぞいてみませんか。
今回のプロジェクトは、この「書店本事」の日本語翻訳版を日本で出版し、本と合わせて「影像詩」の日本語字幕版を自由に視聴できるようにすることを目標に立ち上げました。
どうぞご支援くださいますようお願い申し上げます!
※小確幸:作家・村上春樹さんによる造語で「小さいけれども、確かな幸福」を意味する。台湾で 流行語となった。
小島あつ子台湾への尽きせぬ興味と台湾映画好きが高じて、自主上映活動を行う「台湾映画同好会」を2015年に立ち上げる。これまでに6回、日本未配給/権利切れ映画の自主上映会を開催。元図書館司書=「本好き」と思われがちだが、その実「本に囲まれた静謐な空間」が好き。