高橋俊一さんからの自転車支援の要請についてお知らせしました。
そうしましたら、台湾に本拠地を置く世界一の自転車メーカーといわれる「ジャイアン
ト」(GIANT)が被災地へ自転車および電動自転車2000万元分を寄付することを発表
したそうです。
昨日、そのニュースを本会の「台北事務所ブログ」が伝えていますので、早速ながらご
紹介します。ブログでは「ジャイアント」が「捷安特捐贈2000萬元等値物資協助日本賑災」
と題したニュースリリースも掲載しています。
ジャイアントは世界で唯一、カーボンフレームを自社で完全一貫生産できるメーカーだ
そうで、100万円を超える高級自転車も珍しくありませんが、普段私たちが乗っているよう
な自転車も生産しているとのこと。2000万元=約5600万円分だと恐らく1000台を超えるの
ではないでしょうか。
それにしても、ジャイアントばかりでなく、台湾が一体となってこの大震災に心を寄せ
ていただいていることに心から感謝しつつ、一刻も早くジャイアントの自転車が被災地へ
届くことを願っています。まさに「親日台湾」であり「友邦台湾」です。多謝、台湾!
■ 日本李登輝友の会・台北事務所ブログ(3月21日)
http://twoffice.exblog.jp/
「GIANT」が自転車2000万元分を日本へ寄付
今朝の本会メールマガジン「日台共栄」(第1270号)でもお伝えしましたが、ガソリン
不足の影響もあり、被災者の方々の移動手段が完全に奪われてしまっているようです。
被災された宮城県石巻市在住の会員さんからは「自転車が不足しています!寄贈をお願
いします!」というメールが本部事務局へ届きました。
この会員さんとは震災発生後、一向に連絡がつかず、海のすぐそばでコンビニをやって
いる方でしたので、無事であることを知らせる連絡が入った際には、東京の本部事務局ス
タッフ一同、大いに安堵したそうです。
その方によれば「ただいま現地(石巻)では、自転車が不足しています。津波で車が流
され、交通手段の主流が自転車になり、その自転車も盗難が相次いでいます。また、移動
手段が徒歩だけになってしまった家庭が少なくありません」とのことでした。
台湾には世界一の自転車メーカー「GIANT」がありますし、安価な自転車を中部で大量生
産していると聞いたこともあります。ただ、仮に自転車を調達してもどうやって日本まで
運ぶのか。そうした輸送手段などを考えると、どうも台湾で調達するのは非現実的なこと
かもしれないとも考えていました。
ところがところが。
まさに「被災地で自転車が必要だ!」という支援要請が流れたその日に、なんと「GIANT」
が被災地へ自転車および電動自転車2000万元分を寄付するというニュースが飛び込んで来
ました。これ以上ないグッドタイミングかつ誰もがお願いしたい世界一のメーカーが動い
てくれたのです!
ニュースリリースによれば「被災地の燃料不足を考慮すると、自転車や電動自転車が被
災地において最も必要とされる物資だろうと考え、2000万元分の自転車および電動自転車
を寄付することを決定した。この自転車が被災地の人々の助けとなると同時に、交通イン
フラが重大な損傷を受けたことによる不便が解消され、一日も早く再興される一助となる
ことを願います」と説明されています。
もちろん、GIANT以外にも台湾の人々や企業からは、物心両面で絶大なる支援をいただい
ていますが、あまりにも時宜にかなったものでしたので、台湾からの温かい支援の一端と
してご紹介します。