ナー協定締結に向けての実質的な交渉がすでに終了したという。
台湾はニュージーランドとの経済協力協定締結も進めており、中国との経済協力枠組み
協定が難しい段階に入ってきていると言われる現在、台湾が中国の経済桎梏から抜け出
し、その活路が中国以外にあることがいよいよ実現しそうだ。日本との経済協定締結にも
弾みをつけたいものだ。
台湾−シンガポール間経済協定、実質交渉終了 来年初めにも発効
【中央通信社:2013年5月18日】
(台北 18日 中央社)台湾とシンガポールは17日、双方の経済パートナー協定(ASTEP)
締結に向けての実質的な交渉がすでに終了したと共同で発表した。経済部は、夏頃に調印
し早ければ来年初めにも発効する見通しを示している。実現すれば台湾が国交を持たない
国と結ぶ最初の包括的経済取り決めとなる。
2010年12月に交渉開始に合意した双方は、2年半にわたって貿易やサービス貿易、投資、
紛争解決、電子商取引などについて話し合い、台湾が世界貿易機関(WTO)加盟の時を上回
る優遇措置を得たとされる。現在は文面の確認作業が行われており遅くとも2カ月以内に終
了する見込み。
環太平洋経済連携協定(TPP)、包括的経済連携(RCEP)の加盟国であるシンガポールと
のASTEP署名は、台湾がこれらの枠組みへの参加に寄与するとされる。
経済部の統計によると、昨年台湾とシンガポールの貿易総額は281億9600万ドルに達した
ほか、2008〜2012年までの5年間、シンガポールの対台湾投資は約14億4400万ドル、台湾の
対シンガポール投資は約57億1400万ドルだった(1ドル=約103円)。
シンガポールとのASTEPのほか、ニュージーランドとの経済協力協定(ECA)締結をめぐ
っての話し合いも詰めの段階にあり、政府では上半期での交渉終了をめざしている。
(編集:荘麗玲)