いささか紹介が遅れたが、去る8月2日、台湾からの義捐金で岩手県大槌町の吉里吉里保育園の新
園舎が完成した。園舎の総工費は日本円2億4千万円、そのうちの1億6千万円が義捐金からの支援だ
という。東日本大震災から3年余、未だに台湾から支援の手が差し伸べられている。その恩義千秋
に忘るまじ。
園舎が完成した。園舎の総工費は日本円2億4千万円、そのうちの1億6千万円が義捐金からの支援だ
という。東日本大震災から3年余、未だに台湾から支援の手が差し伸べられている。その恩義千秋
に忘るまじ。
台湾赤十字が援助 岩手県大槌の保育園舎が完成
【社会】 2014/08/03 16:45
(東京 3日 中央社)中華民国紅十字(赤十字)会は2日、台湾で集められた東日本大震災の義捐
金で再建支援していた岩手県大槌町の吉里吉里保育園の新園舎が完成したと発表した。現地ではこ
の日、落成式が行われ、同町の碇川豊町長などが台湾への感謝の言葉を述べた。
式典には紅十字会の王清峰会長、駐日代表処の関係者などが出席。かざぐるまやランタンを園児
たちにプレゼントした王会長は、保育園の落成は新しい希望の始まりだと話し、地域や子供たちの
平穏無事を祈った。
同園の東谷藤右ェ門理事長によると、新園舎の外壁は虹色に塗られ、未来への希望と夢を表して
いるという。園舎の完成で園児の保護者も安心して仕事ができ、地域に安定をもたらせればと期待
を語った。
吉里吉里保育園は2011年の東日本大震災で全壊、流出しており、広さ約560平方メートル、2階建
ての新園舎は以前の園舎とほぼ同じ大きさ。
紅十字会は同町内で730戸の公営住宅再建でも支援を行っており、2017年までに完成する予定。
今回の新園舎完成で、町外に出て暮らす人々に戻ってもらえればと復興への期待を寄せた。
2014年7月31日現在、紅十字会に寄せられた台湾からの義捐金は利子を含めて25億7774万6760台
湾元(約88億531万円)で、そのうち99.6%がすでに活用されている。
(楊明珠/編集:齊藤啓介)