執り行われた。
ニューヨークではすでに3月8日に追悼式典が行われ、昨日は、台湾・台北市やイタリア・ローマ
市でも行われた。
台湾での追悼式典「311東日本大震災追悼・感恩会」は台湾日本人会と台北市日本工商会が主催
し、午後1時から台北市内のホテルにおいて執り行われた。
式典には、頼浩敏・司法院院長、王金平・立法院院長、李嘉進・亜東関係協会会長、沼田幹夫・
交流協会台北事務所代表などが参列し、会場に設けられた祭壇に花を手向け、また、地震発生と同
じ時刻の2時46分には1分間の黙祷がささげられたという。
式典で、頼浩敏院長は日本語で「台湾は日本と喜びも悲しみも共にしている『運命共同体』だと
心の中で深く感じている」と述べ、李嘉進会長は「台湾は東日本大震災の被災者のことをずっと忘
れない。我々は、日本政府と日本の人々が永遠に勇敢に立ち上がり、復興を成し遂げることと信じ
ている。台湾はこれからもそれをサポートし続け、被災地の人たちがこの難関を乗り越えられるよ
う、ずっと祈っている」と述べたという。下記に毎日新聞の記事をご紹介するとともに、沼田代表
の挨拶を別掲でご紹介したい。
また、台湾メディアは「会場では、日本の岩手県の達増拓也知事のメッセージが代読された他、
宮城県南三陸町の佐藤仁町長からのビデオレターが放映された。また、日本の女性シンガーソング
ライター、真気さんが昨年に続いて参加し、日本から台湾の人たちへの感謝の歌として、『心の底
からありがとう』という歌を披露した。さらに今年は、事故によって首から下が麻痺し、口に絵筆
をくわえて創作活動に当たる、日本の画家、野田武男さんが出席、特別に製作した絵画作品が台湾
日本人会に贈られた」(台湾国際放送)と伝えている。
◆東日本大震災4周年追悼式、天皇陛下お言葉全文
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150311-OYT1T50122.html
大震災4年:連帯の言葉、世界から
【毎日新聞:2015年3月11日】
東日本大震災から4年を迎えた11日、世界各地でも犠牲になった人々への追悼の祈りがささげら
れ、復興に向かって歩む被災者への連帯を示す言葉が続いた。
◇式典に立法・司法トップ…台北
【台北・鈴木玲子】東日本大震災の犠牲者を追悼し、世界最大規模となった200億円を超す義援
金を送った台湾人に感謝の気持ちを示そうと、台湾日本人会などが主催した追悼感謝の式典が11
日、台北市で開かれた。日台関係機関の代表者や王金平・立法院長(国会議長)らが献花し、参加
者約200人が地震発生時刻に合わせて1分間黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。
式典では、台湾の最高司法機関である司法院のトップで、東大に留学経験がある頼浩敏院長が
「台湾は日本と喜びも悲しみも共にしている『運命共同体』だと心の中で深く感じている。台湾は
引き続き日本を応援していく」と日本語であいさつした。台湾の対日窓口機関である亜東関係協会
の李嘉進会長は「日台が防災・減災に共に取り組み、予防・対応を強化するよう期待したい」と述
べた。
また台湾で親善コンサートを開くなど日台交流を続ける日本人シンガー・ソングライターの真氣
(まき)さんが、台湾に感謝を込めて中国語で作詞作曲した曲を熱唱した。真氣さんは「台湾に感
謝の気持ちを伝えたいという多くの日本人の思いを歌と共に届けたい」と話している。
◇「秩序ある対応印象に」…ローマ
【ローマ福島良典】イタリアの首都ローマの市庁舎前広場では11日、追悼式典が開かれ、4年前
の東日本大震災の発生時刻に合わせて午前6時46分(日本時間午後2時46分)に約150人の参列者が1
分間の黙とうをささげた。
マリーノ・ローマ市長は「(震災で)印象に残ったのは日本国民の秩序ある対応だった。私たち
が学ぶ点が多い」とあいさつ。江戸時代初期に欧州に送られた外交使節団「慶長遣欧使節」の末裔
(まつえい)とされるスペイン人のフアン・マヌエル・スアレス・ハポンさん(68)は「日本人は
困難を乗り越えられる」と復興努力をたたえた。
息子のアルトゥーロ君(6)と一緒に式典に参加したローマ市民のベラ・マイヨーニさん(32)
は献花後、「被災者が故郷に戻って、幸せな暮らしが送れるよう願っている」と語った。