台日文化経済協会がなぜ仮植え所を台中市内にしたかと言いますと、実は一昨年10月末、同会は林佳龍・台中市長と桜の苗木を3年間で600本寄贈する「桜寄贈協力覚書」を締結しました。これは、台中市が市内新社区に桜公園をつくりたいと希望していることから、本会寄贈の桜苗木200本を、法定仮植え期間を経た時点で台中市に寄贈することとし、そこで搬送などに都合のよい台中市内に仮植え所を設置したからです。
花を通じた都市の魅力向上を進めている台中市では、この11月から来年4月まで「2018台中フローラ世界博覧会(台中花博)」を開催します。そこで、より多くの高品質な花見スポットを作り出したいと、日本から樹木医を招いて桜育樹講座を開いたそうです。中央通信社が伝えていますので下記に紹介します。
台中市もいよいよ熱が入ってきました。来年はまだ木が小さいため無理かもしれませんが、本会寄贈の桜は600本ですから、すでに「桜まつり」を開くほどになっている新竹市と同じように、いずれ日本から寄贈した桜で花見スポットができるかもしれません。
本会は来年も桜の苗木200本を台日文化経済協会に寄贈します。来年寄贈の苗木は河津桜です。そこで、10月下旬、本会の渡辺利夫会長などが台湾を訪問し、「桜寄贈に関する調印式」を行う予定です。
つきましては、今年も11月1日から「桜募金」を開始する予定です。ご支援ご協力のほどよろしくお願いします。
————————————————————————————-日本の樹木医、台中でサクラの手入れや栽培のコツを伝授【中央通信社:2018年9月10日】http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201809100006.aspx
(台中 10日 中央社)日本人樹木医2人が10日、台中市政府建設局の招きにより、市内でサクラの栽培方法や手入れの技術などを伝える講座を開いた。台中フローラ世界博覧会(台中花博)を今年11月から開催するなど、花を通じた都市の魅力向上を進めている同市。日本の樹木医から経験を学ぶことで、より多くの高品質な花見スポットを作り出したいとしている。
講座を開いたのは和田博幸さんと有田和實さん。サクラの栽培を担当する団体や手入れを行うスタッフ、市職員ら約80人が参加した。
建設局によれば、今後も専門家を招き、サクラの栽培に関する指導などを受ける予定。地元のニーズに応じ、予算を組んでサクラ並木の歩道の建設なども進めていくという。
(編集:名切千絵)