当、沼田幹夫代表)が主催する「天皇陛下御誕生日祝賀レセプション」(略称:天皇誕生日レセプ
ション)が開催され、蕭万長・前副総統や立法院の王金平・立法院院長など、台湾の各界要人が参
列して祝意を表した。
本会にも招待状が届いており、理事で台北事務所長の早川友久(はやかわ・ともひさ)氏が出席
した。総統府顧問をつとめた故黄昭堂・台湾独立建国聯盟主席(昭和大学名誉教授)は生前、この
天皇誕生日レセプションに必ず「祝 天長節」と書いた生花を贈られていた。本会はその遺志を継
ぎ、毎年、「祝 天長節」と書いた生花を贈っている。
早川理事は「今年から始まった試みとして、日台関係に貢献した団体に対して感謝状が贈られま
した。そのうち、台湾歌壇の代表として蔡焜燦先生が壇上で感謝状を受け取られました」と、蔡氏
が感謝状を手にした写真とともに「台北事務所facebook」で報告している。
◆台北市内のホテルで天皇誕生日レセプション[2014年12月11日]
https://www.facebook.com/pages/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9D%8E%E7%99%BB%E8%BC%9D%E5%8F%8B%E3%81%AE%E4%BC%9A-%E5%8F%B0%E5%8C%97%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80/439217049452536
ちなみに、世界のどの国も、その国にとってもっとも記念すべき大切な日として「ナショナル
デー」を定めている。アメリカなら独立記念日の7月4日、ドイツなら東西ドイツの統一記念日の10
月3日、フランスは革命記念日の7月14日、中華人民共和国は国慶節の10月1日というように、独立
記念日や建国記念日が多い。日本は今上陛下ご生誕日の12月23日をナショナルデーとしている。
そこで、各国の在外公館は年に1度、その国の要人を招いてナショナルデーを祝う盛大な式典を
開催している。
国交が断絶している台湾で「天皇誕生日レセプション」が再開されるようになったのは2003(平
成15)年。当時の内田勝久(うちだ・かつひさ)交流協会台北事務所代表の英断による。このとき
中国は猛烈に反対し、報道官が鬼のような形相で「断固受け入れられない。即刻、中止すべきだ」
と訴えていたことを今でも鮮明に覚えている。
しかし、中国は今やなにも言わなくなった。台湾にある各国の在外公館がそれぞれナショナル
デーを祝う式典を開催しているのだから、日本だけ非難するのは筋が通らない。
日本と台湾の絆はますます強く深くなっている。中国は隙あらば日台を分断しようと虎視眈々と
狙っているが、すでにその域を脱した高みに来ている。その証が天皇誕生日レセプションだ。
樽井澄夫代表の後任として、今年7月に赴任した沼田幹夫代表は、12月はじめに訪問した本会の
「役員・支部長訪台団」(梅原克彦団長)に対して「天皇誕生日レセプションと台湾の方々への叙
勲は続ける」と明言している。