出ましは10時20分(1回目)、11時(2回目)、11時40分(3回目)の3回(開門は9時30分、閉門は
11時20分)。これ以降は、12時30分から15時30分までは記帳を受け付けています。
世界のどの国も、その国にとってもっとも記念すべき大切な日として「ナショナル・デー」を定
め、各国の在外公館は年に1度、その国の要人を招いてナショナル・デーを祝う盛大な式典を開催
しています。日本は今上陛下ご生誕日の12月23日をナショナル・デーとし、世界各地にある公館で
「天皇陛下御誕生日祝賀レセプション」を開催しています。
国交が断絶している台湾でこの祝賀レセプションが再開されるようになったのは、12年前の2003
年(平成15年)12月12日。当時の内田勝久(うちだ・かつひさ)交流協会台北事務所代表の英断に
よります。
もちろん、中華人民共和国でも開いていて、当時、中国は「二つの中国を認めるものだ」と激怒
し「断固受け入れられない。即刻、中止すべきだ」と圧力をかけてきました。しかし、台湾にある
アメリカをはじめとした各国公館でもナショナル・デーのレセプションを開いているのですから、
日本にだけ中止を求めるのはおかしな理屈です。内田代表は粛々と執り行いました。
内田代表以降も、池田維(いけだ・ただし)、齋藤正樹(さいとう・まさき)、今井正(いま
い・ただし)、樽井澄夫(たるい・すみお)の各代表も天皇誕生日祝賀レセプションを開催し、現
在の沼田幹夫代表も昨年は12月11日に開催し、今年も12月15日に開催しています。
今年の天皇誕生日祝賀レセプションは台北市内の国賓大飯店において、李嘉進・亜東関係協会会
長、史亜平・外交部常務次長、蕭萬長・元副総統、張博雅・監察院長、許水徳・元考試院院長など
の台湾要人が参加して開かれました。交流協会台北事務所がホームページでたくさんの写真ととも
に伝えていますので下記に紹介します。
沼田代表になってからは、日台関係に貢献した団体に対して感謝状が贈られることになり、昨年
は台湾歌壇、華道池坊台湾支部、台湾太鼓協会の3団体に贈られ、今年も台湾裏千家北投協会、茶
道裏千家淡交会台北協会、台湾俳句会の3団体に贈られています。
なお、総統府顧問をつとめた故黄昭堂・台湾独立建国聯盟主席(昭和大学名誉教授)は生前、こ
の天皇誕生日祝賀レセプションに必ず「祝 天長節」と書いた生花を贈られていました。本会はそ
のご遺志を継ぎ、毎年、「祝 天長節」と書いた生花を贈っています。
平成27年度天皇誕生日祝賀レセプション(開催報告)
【交流協会台北事務所:2015年 12月 22日】
http://www.koryu.or.jp/taipei/ez3_contents.nsf/Top/9FDE6937AAEB9B3F49257F2300147B16?OpenDocument
*関係写真を多数掲載。
12月15日(火)、18時半より国賓大飯店にて平成27年度天皇誕生日祝賀レセプションを開催しま
した。
レセプション冒頭の挨拶において沼田幹夫・交流協会台北事務所代表は、日本と台湾の関係は近
年「オープンスカイ」、「日台民間漁業取決め」、そして今年11月の「日台民間租税取決め」等の
署名を受けて、極めて良好かつ大きな進展を遂げていること、また、東日本大震災直後から台湾の
皆様より物心両面による格別のご支援を頂いていることへの感謝の言葉を述べたほか、今年5月に
日本産食品輸入規制が強化されたことについて、一日も早く輸入規制が緩和・撤廃されるよう努力
する旨述べました。
当日は李嘉進・亜東関係協会会長、史亜平・外交部常務次長に登壇挨拶いただいたほか、蕭萬
長・元副総統、張博雅・監察院長、そして許水徳・元考試院院長をはじめとした台湾各界やその他
の国々の貴賓が数多く参席されました。
会場では台北市工商会のご協力も得て、沖縄、静岡、富山、福井、香川、熊本県の6自治体、
PILOT、モンテール、味の素、麒麟ビール、源吉兆庵、博多一幸舎、くまカフェなど7社の日本企業
から、「日本の魅力」あふれる食や日本酒等がふるまわれ、盛況のうちに幕を閉じました。