中華民国国慶節祝典ボイコットの呼びかけ

日本が第二次大戦で敗れて間もない1945年10月25日、連合軍司令官マッカーサー元帥
が下した指令第1号にもとづいて中華民国政府軍が台湾に進駐したが、同政府は不法に
も、一方的に台湾領有を宣言し、その後は国共内戦で敗れた中華民国亡命政権が台湾に
いすわり、きわめて陰惨な独裁統治を敷いた。

 1988年以降、李登輝氏の主導で台湾人の民主化勢力が結束し、中華民国は台湾人の智
恵と力で民主化され、その後、3人の総統が平和的かつ民主的な選挙で選ばれたものの、
その人物が反中であろうが親中であろうが、あるいは親日であろうが反日であろうが、
法理的には中華民国政府が台湾を占領する外来政権である事実には、何の変りもないの
である。

 台湾は決して中華民国ではないし、中華民国は台湾でもない。

 そこで問題となるのが10月10日の中華民国の国慶節(1911年の中国・辛亥革命の記念
日)だ。この日は国民党には歴史的な関係はあっても、台湾と台湾人には一切関係など
ない。むしろ国民党が中華民国への忠誠心(中国人意識)を扶植する目的で、台湾人に
押し付けた記念日であるといえる。

 日本でも毎年この日に合わせ、10月には駐日代表機関による国慶節祝賀の式典が開か
れ、在日台湾人や台湾を支持する日本人が多数招待されているが、無批判、歓喜の気持
ちで会場に足を踏み入れる前に、是非もう一度台湾と中華民国との歪な歴史関係を考え
てほしい。

 中華民国の国慶節は台湾人が屈辱を覚えるべき日であって祝賀すべき日ではないのだ。

 そこでわれわれはここにおいて、中華民国国慶節の式典への参加ボイコットを呼びか
ける。

台湾を愛する人びとの理解と呼応をお願いしたい。

【呼びかけ団体】(募集中 順不同)
日本台湾医師連合、日本台医人協会、在日台湾同郷会、日台交流会、台湾研究フォーラ
ム、メールマガジン「台湾の声」、メールマガジン「日本之声」、(有)杏二十一、青
森日台交流会



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