れば、中国が台湾に向けた短距離ミサイルは去年より200基増え、1600基以上に達している
という。
中国はまた、台湾・国家安全局に対するハッカー攻撃も昨年の98万649回に対し、今年上
半期だけで103万6226回に急増しているという。
今朝の「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」では「週刊アジア」(亜州周刊、9月2日
号)の記事を取り上げ「日米韓三ケ国の安全保障体制を突破して、中国が尖閣諸島に上陸
し、制覇するには『三つの先制攻撃』が必要であり、第一にハッカーによる的の司令系統
壊滅、第二に制空権、制海権の掌握、そして第三に上陸という段取りとなり、これらを
『釣魚台戦争』と呼称するそうな」と紹介している。
「尖閣」を「台湾」に置き換えても「三つの先制攻撃」に変わりはあるまい。中国は未
だ台湾への武力侵攻の目論みを捨てていないどころか、いっそう強化していることは明白
だ。
台湾:中国からのハッカー攻撃 上半期103万回
【毎日新聞:2012年9月3日】
【台北・大谷麻由美】台湾の情報機関「国家安全局」が9月下旬開会の立法院(国会)に
提出した来年1月からの13年度予算計画書によると、国家安全局に対する中国からのハッカ
ー攻撃が昨年の98万649回に対し、今年上半期だけで103万6226回に急増した。台湾メディ
アが報じた。侵入は防いでいるという。台湾の国防予算は緊縮方向にあるが、情報戦部門
は拡充させる方針で、対中国情報戦の能力向上を図る。
また、台湾メディアは、国防省の中国軍事力報告書によると、中国が台湾に向けて配備
したミサイルは一昨年の約1400発から今年は約1600発に増加。一方、台湾側が配備してい
るミサイルは使用期限に達したものが多く、「延長のため外国から部品を購入しなければ
ならない」といい、軍事的には脆弱(ぜいじゃく)だと伝えた。