から台湾へ変更するケースも増えている。
尖閣諸島をめぐる中国での反日デモや暴動の影響で、福山市の銀河学院高や横浜市の白
鵬女子高校などが修学旅行の行き先を中国から台湾に変更している。埼玉県の早稲田大学
本庄高等学院も中国行きコースだけを中止し、台湾コースに振り向けた。
進学校で著名な私立麻布学園の高校生たちも修学旅行で台湾を選び、10月中旬、国立師
範大学付属高級中学と交流している。台湾を選んだ理由は、東日本大震災への多大な支援
だ。台湾に感謝の気持ちを表したいと思ってのことだったという。
一方、神奈川県川崎市の県立菅(すげ)高校は2009〜11年度の修学旅行で台湾を訪れ、
国立三重高級中学と交流していて、今年は逆に国立三重高級中学の生徒たちが菅高校を訪
れて交流したという。神奈川新聞がそのことを報じているので下記に紹介したい。
高校生の修学旅行を通じた日台交流が、国交のない台湾を理解するうえで重要なことは
論を俟たない。これまでは私立高校が台湾に修学旅行を実施するケースが多かったが、公
立高校も徐々に増え始めている。
日本と50年の歴史を共有する台湾を、日本の将来をになう高校生に知ってもらいたい。
台湾の高校生が菅高校を訪問、茶道や華道で交流
【神奈川新聞:2012年10月23日】
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1210220033/
台湾の高校生らが22日、川崎市多摩区菅馬場の県立菅高校を訪れた。同校の生徒との交
流を楽しんだほか、茶道や華道など日本文化に触れた。
訪問したのは、台湾の国立三重(サンチョン)高級中学の1〜2年生38人と教員ら一行。
菅高校の生徒が2009〜11年度の修学旅行で台湾の同校を訪れるなど交流が続いており、沖
縄・尖閣諸島をめぐり日中間の緊張関係が続く中でも訪日を懸念する声はなかったという。
歓迎式典では、両校の生徒らがプレゼントを交換。菅高校のダンス部によるパフォーマ
ンスや、台湾の生徒による日本のアニメソングなどの合唱も披露された。
続いて、台湾の生徒は華道や茶道、書道などの部活動を見学した。華道部室では、部員
から「もう少し茎を切って」などジェスチャーを交えて教わりながら、バラやカーネーシ
ョンを使った生け花に挑戦。茶道室では、草餅と部員がたてた抹茶をたしなんだ。
華道を体験した台湾の生徒(17)は「花に角度をつけるのはめずらしい。茎の長さを切
り分けるのが難しかったが、日本の文化を楽しめてよかった」と話していた。