4月10日、台湾・台北市内の世新大学で「釣魚台(中国語で尖閣諸島のこと)は中華民国
の領土」と主張し続けている「中華保釣協会」の記念シンポジウムが開かれ、その潜入レ
ポートを本誌で紹介した(4月11日、第1287号)。
の領土」と主張し続けている「中華保釣協会」の記念シンポジウムが開かれ、その潜入レ
ポートを本誌で紹介した(4月11日、第1287号)。
台湾の中華保釣協会は、尖閣諸島を沖縄県の一部とした日米の沖縄返還協定が昭和46年
(1971年)6月17日に調印されて今年で40年を迎えるため、この日を記念し、数百隻で尖閣
近海に出航し、日本への抗議活動を行う計画があることを明らかにしていたが、今年1月2
日に発足した世界華人保釣連盟の会長もつとめる中華保釣協会の黄錫麟総幹事は、東日本
大震災に配慮して中止したという。10日付の「共同通信」が伝えている。
華人連盟、尖閣への6月出航中止 震災に配慮
【共同通信:2011年4月10日】
【台北共同】沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張する台湾や中国、香港
など6カ国・地域の民間団体でつくる「世界華人保釣連盟」が、6月17日に計画していた大
型客船での尖閣諸島への出航計画を中止したことが10日、分かった。台湾の団体幹部で、
同連盟の会長を務める黄錫麟氏が同日、明らかにした。
日本が東日本大震災と福島第1原発事故で危機にある時に、弱みにつけ込む形で、尖閣
諸島を統治している日本への抗議活動を行えば国際的に批判を浴びるとの判断から中止を
決めた。