ダライ・ラマ訪台、中台経済交流に波紋

【9月2日 NNA】
http://news.nna.jp/free/news/20090902twd002A.html

 ダライ・ラマ14世の8年ぶりの訪台が、中台経済交流の進展に波紋を広げている。中国
側は政府関係者の訪台中止、各地からの調達団の日程延期を相次ぎ決定した。台湾側がど
う対応するか中国側が観測気球を上げているとの指摘もあり、馬英九政権発足後初めての
中台関係亀裂の恐れに、金融覚書の締結や経済協力枠組協議(ECFA)の行方にも注目が集
まっている。

 中国側は1日から開催する予定だった中台証券市場についてのフォーラムで、出席予定
だった中国人民銀行(中央銀行)の蘇寧・副行長ら金融代表団の訪台を急きょ取りやめた。
フォーラムは1週間の延期が決まった。

 上海市党委員会の楊暁渡・常務委員が率いる訪台団も先月30日からの訪問を急きょ取り
消し。4日訪台予定だった南京市の朱善ロ(王へんに路)党委書記の一行も延期。山東省
済南市の張建国市長率いる100人規模の今月の訪問もキャンセルが決まった。先月31日に
は、直行定期便の祝賀行事が中国側では控えられ、6日就航する中台初の客船フェリーも
記念行事は取りやめとなった。

■ECFA、金融覚書に響くか

 台風8号(モーラコット)の被災地慰問を目的としてダライ・ラマ訪台が決まって以来、
中国・国務院台湾事務弁公室(国台弁)は「中台関係に影響を与える」などと先月31日ま
でに2度の警告を発した。当初は批判の矛先をダライ・ラマを招請した陳菊・高雄市長ら
野党・民進党に向けた。ただ、純粋に宗教目的の訪問にさせるためにも、「事態の今後の
発展を注視している」と問題の重要性を台湾政府に認識させようとしている。

 2度目の警告を受けて、経済部の尹啓銘部長は先月31日、経済協力枠組協議(ECFA)締
結に響くかについて「現状は行方が見えない。影響しないことを願っている」とのみ述
べた。ある経済部高官は「影響を見極めるにはまだ時間が必要」と語っている。

 ECFAに先立つ調印が見込まれている金融覚書については、行政院金融監督管理委員会
(金管会)の李紀珠・副主任委員が同日、「中国側金融当局から何らマイナスの反応を受
け取っていない」とコメント。覚書は高度の共通認識に至っており、調印は依然、年内を
予定しているとした。

 大陸委員会の劉徳勳スポークスマンは警告に対して初めて応じ、「中台関係の安定的発
展に影響しないことを望む」との声明を発表した。

■滞在中の対応に圧力

 政府は、高官とダライ・ラマの会談を一切予定していない。ダライ・ラマのスケジュー
ルも当初予定の記者会見を中止。1日の高雄市での講演は予定通りだったが、3日の桃園県
での講演は中止が決まった。

 国台弁の李亜飛・主任助理(海峡両岸関係協会秘書長)は警告と同時に、「経済交流の
継続的な拡大により経済関係を早急に正常化すべき」とも改めて強調した。中国側は、こ
うしたけん制をすることによって、4日までのダライ・ラマ滞在期間の台湾側の対応に静
かな圧力をかけている格好。台湾政府高官は「中台関係が依然としてもろさを抱えている
ことを台湾住民に気付かせることになった」と語っている。1日付台湾各紙が伝えた。


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 TEL:03-3465-1111
・NHK視聴者コールセンター
 TEL:0570-066066 FAX:03-5453-4000
 メール:http://www.nhk.or.jp/special/
・NHKスペシャル「感想・問い合わせ」
 https://www.nhk.or.jp/special/contact/index.html
・放送倫理・番組向上機構(BPO)
 TEL:03-5212−7333 FAX:03−5212−7330
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・総務省(放送政策課直通)
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