るいは滅んでしまった民族を意味するからだという。現在の原住民は16種族、約50万人と言われて
いる。
その中のタロコ(太魯閣)族は、10年ほど前に独立した民族として台湾政府が認定した比較的新
しい原住民で、花蓮県の立霧渓流域を中心に住む人々だ。約3万人いるという。
そのタロコ族出身の歌手、トントン・ホウウェン(東冬侯温)さんがタロコ族歌舞チームの選抜
メンバー9名を率いて来日公演する。「台湾週報」が伝えているので、下記に紹介したい。
ちなみに、原住民はスポーツや芸能に優れた才能を持つ人々が少なくない。プロ野球の北海道日
本ハムファイターズに所属する陽岱鋼(よう・だいかん)選手はアミ族。阿妹(アーメイ)の愛称
で知られる歌手の張恵妹はプユマ族。日本でもよく知られる女優のビビアン・スーもタイヤル族の
血を引く(祖母がタイヤル族)。
1931年、甲子園大会で準優勝した台湾・嘉義農林の実話を映画化した映画「KANO」でも、近
藤監督が「守備に長けた日本人、打撃力のある台湾人、俊足の原住民」と言い、それぞれの強みを
活かす方針で指導した。メンバーにはアミ族やプユマ族出身者が4人も入っていた。
タロコ族のトントン・ホウウェン(東冬侯温)「原初の唱和」に出演(7月25日〜29日)
【台湾週報:2015年6月22日】
台湾先住民タロコ族の歌手であるトントン・ホウウェン(東冬侯温)さんがタロコ族歌舞チーム
(兒路創作藝術工寮表演團隊)の選抜メンバー9名を率いて来日し、関東在住アイヌ民族ユニット
「ヤイレンカ」、花綵列島ハモり歌ユニット「アンチャン・プロジェクト」と共演します。
7月25日(土)〜7月29日(水)に関東4会場で計4回上演。各回それぞれ日替りゲストが友情出演します。
台湾タロコ族 東冬侯温を迎えて
「原初の唱和」〜花綵列島の民の歌・踊り〜
出演:トントン・ホウウェン(東冬侯温)&兒路創作藝術工寮表演團隊
アイヌ民族ユニット「ヤイレンカ」
花綵列島ハモり歌ユニット「アンチャン・プロジェクト」
公演日時:2015年7月25日(土)17:00〜
会場:修廣寺 (小田急線五月台駅徒歩10分)
友情出演:夏蒐太鼓
公演日時:2015年7月26日(日)18:00〜
会場:スペース・オルタ (JR・横浜地下鉄・新横浜駅徒歩7分)
友情出演:東京与那国郷友会青年部棒踊り
公演日時:2015年7月27日(月)19:00〜
会場:ムーブ町屋 (千代田線・京成線・町屋駅徒歩1分)
友情出演:チンドン芸能社(永田美香)
公演日時:2015年7月29日(水)19:00〜
会場:實相寺 (都営浅草線・西馬込駅徒歩10分・東急池上駅徒歩15分)
友情出演:エイサーバナナ
主催:『原初の唱和』実行委員会/台湾原住民族との交流会
チケット(各日共通・全席自由)
前売り:2,500円(小中生1,500円)
当日:2,900円(小中生1,900円)
問い合わせ:『原初の唱和』実行委員会 kasai.no.tami@gmail.com
イベントの詳細およびチケットは以下のウェブサイトをご参照ください。
台湾原住民族との交流会
http://www.ftip-japan.org/