多くの問題を抱える中国が、平和の祭典を偽装して、オリンピックを政治的に利用して
いるのである。
全く不可解なことは、わが国の政治家が、ごく少数の人を除いて、北京でオリンピッ
クが開催されることに、何の反応も示さないことである。
ダライラマ法王の実兄である、ギャロ・トンドュプ氏は産経新聞に対して「特にアジ
アにおいて、(日本は)非常に重要な国だ。チベットの実情を理解したうえで、日本の
持つ発言力を生かして、チベットと中国の対話を促進するよう国際社会を通じて働きか
けてほしい」と、わが政府に対する要望を、語っている。(産経新聞、7月31日付より)
果たして、チベット問題に関して、中国との対話が成り立つのかどうかは別として、
チベット側が、わが国に対して強い期待を抱いていることが、この談話から伺える。
ソ連がアフガニスタンに侵攻したことによってモスクワオリンピックは、当然のこと
ながら、西側諸国によってボイコットされた。それに対して、アフガニスタン侵攻と同
列に比すべき、チベット弾圧が続いているにも拘らず、北京オリンピックは、特に掣肘
を受けることなく、西側をも含めて世界の全ての国が参加して、開催されようとしてい
る。
このような異常な事態に対して、わが国の政治家は一体どのような認識を抱いている
のか。国際社会が、チベット人の苦難を無視して、北京オリンピック開催を黙認する。
或いは、消極的であれ、賛同するような態度をとる。日本人であれば、本来黙っていら
れないはずである。
何か一言あってよい筈である。日本の政治家として、中国の暴虐は許さない、国際社
会の冷淡な対応も大変問題である等、中国や国際社会に向けて発言できないのであろう
か。今、政界が一体どのような空気に包まれているのか分からない。然し、重大な問題
があるときには、日本人としての「義」を示さなければならないのではないか。事なか
れ主義、見てみぬふりでは、わが国に期待をかけている、チベット人やウイグル人、モ
ンゴル人、満州人の失望を買うだけである。 (8月4日)
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