台湾の華視新聞等のアンケート調査では「台湾人にとって2011年で最も幸福だった出来
事」の第1位は、「東日本大震災への義援金が世界一の金額になったこと」でした。(11
月17日)
●日本への義援金額が世界一になったことを「最も幸福」と感じる台湾の人々……頭が下
がります。交流協会台北事務所が今年1月から2月にかけて行った対日世論調査によりま
すと、東日本大震災以後も日本の食品を購入している人は61%、電化製品にいたっては
91%にものぼるそうです。また台湾の40歳以下の人々の82%が日本に親近感を持ってい
て、日本は信頼できる国との回答は54%。東日本大震災後、日本人の台湾認識は深まり
ましたが、同様の世論調査をしたらどんな結果が出てくるのか。
ただ、6月20日に発表された「第8回日中共同世論調査」によれば、日本人の中国に対
する印象についての答えは「良くない印象を持っている」「どちらかと言えば良くない
印象を持っている」を合わせると84.3%となり過去最悪の結果。この調査に反比例し
て、日本人の台湾に対する好感度が上がっていることは確かだ。
◆最新“台北事情”
台北の捷運、初期の新交通システム採用の路線では試運転中に火を噴くなど問題があり
ましたが現在は極めて順調。ジーメンスの車両が多いですが、一部に川崎重工の車両が走
っています。
台北の地下鉄で感心するのが電車とホームのギャップ・段差の少なさ。碁盤状の都市ゆ
えホームが直線という利点があるにせよ車椅子でそのまま乗り込めそうなほどです。ホー
ムドアも完備され間違ってもホームに転落することはありません。こんなところは日本よ
りも進んでいます。
台湾で5割以上のシェアのセブン・イレブン、台湾のコンビニはさらに進化していまし
た。表通りのコンビニは通常型+5〜6人がけのカウンター程度ですが、裏道の、こんな場
所で商売が成り立つのか、と思うような場所ではイートインのスペースどころか、店内・
あるいは店外にテーブル席を併設するなど大型化。台北では表通りから一本裏に入ると高
層アパートだらけ。東京と違い都心部でも夜間人口が多いうえ、裏道なら家賃が安いため
に成り立つのでしょう。
そのテーブル席では単身赴任の中年日本人、おにぎりとレンジでチンの餃子+ビールと
いうわびしい夕食。見るともなしに見えた携帯の画面には家族の安否を気遣うメールばか
り。バンコクで同じ給料なら若いおねえちゃんと遊べますが台北ではそうもいかない。男
はつらいよ、ですね。
台北を歩きまわっていて気づいたのがスターバックスの存在感が薄いこと。
もともと喫茶店の多い台北、近年はエスプレッソ・カプチーノ・ラテといったイタリア
風のメニューの店がずいぶん増えました。
メニューこそイタリア風ですが、中身は昔ながらの新聞・雑誌を読みながらランチには
食事といった喫茶店が多い。さらにコンビニでは挽きたてコーヒーの提供があたりまえに
なっている。一杯50元程度とスタバの半額レベル。スターバックスの対抗策が食事メニュ
ーの強化だというのですから、なんでも台湾化する台湾市場の難しさがうかがえます。
(11月17日)
●9月下旬、台湾でMRTを乗り継ごうと思ってホームまで来ると、突然、女性の駅員さん
に呼び止められた。何事と思って振り返ると、かんでいるガムを捨てて下さいとの注意
だった。日本では当り前のようにかんでいたが、台湾のMRTの車内ではガムをかむこ
とも水を飲むことも厳禁。それが徹底されていることを身をもって知りました。
◆東京都庁で尖閣諸島調査の報告パネル展 下津井よいとこ
今日(13日)の産経新聞(東京地方面)に、15日から東京都庁で、9月に東京都が行った
尖閣諸島調査の報告パネル展が行われると出ていました。東京都はこれからも、尖閣諸島
保全の為の施策を続けて欲しいと思います。(11月13日)
●15日から26日まで、都庁第一本庁舎45階の南展望室(西側展示スペース)で現地調査の
記録写真28点などを展示して開催しているそうです。ただし、明日20日はお休み。詳し
くは下記からどうぞ。
東京都尖閣諸島現地調査 記録写真展の開催について
http://www.metro.tokyo.jp/INET/EVENT/2012/11/21mbc300.htm