【訃報】 台湾の蔡焜霖先生、逝去

 9月3日、蔡焜霖先生がお亡くなりになりました。満92歳でした。

 昨日の本誌で、西日本新聞とMomoチャンネルが蔡焜霖先生にインタビューしたことをお伝えしたばかりでした。数日前から肺炎の症状で台北の病院に入院されていたそうです。誠に残念です。

 日本李登輝友の会の李登輝学校研修団で緑島視察を行ったときに講師として緑島まで来ていただき、その後も、この研修団で何度か講師として白色テロをテーマにお話しいただいた。景美人権博物館を視察したときにも同行してお話しいただきました。

 これまでのご教導に深甚の感謝を申し上げ、心よりご冥福をお祈りいたします。

 令和5年9月5日

                                          日本李登輝友の会

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蔡焜霖(さい・こんりん)先生昭和5年(1930年)12月18日、台湾・台中州清水街(現台中市清水区)に生まれる。旧制台中第一中学校の在学中に参加していた読書会が共産党の外部組織の集まりとされたことで、卒業後の1950年9月に逮捕。非法組織参加の罪で懲役10年の刑を課せられ、台湾本土の拘置所で8ヵ月、残り9年4ヵ月は火焼島(緑島)で服役。1960年9月に釈放後、淡江大学フランス文学科に学び、1966年に児童誌『王子』を創刊。1968年に台湾東部僻地の紅葉小学校の少年野球チームを援助して全国大会で優勝させたことにより、台湾少年野球の黄金時代を現出する契機を作る。その後、実業界で活躍する一方、流暢な日本語を駆使して翻訳者や白色テロの解説者としても活躍。2021年4月29日、旭日双光章を受章。蔡焜燦氏は実兄。2023年9月3日、逝去。

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