蔡英文・陳建仁の支持率は46.1%、中国国民党の朱立倫・王如玄は16.1%、親民党の宋楚瑜・徐欣
瑩は9.1%で、11月27日発表の前回調査では、蔡英文・陳建仁の支持率は44.8%、中国国民党の朱
立倫・王如玄は19.1%、親民党の宋楚瑜・徐欣瑩は11.8%。つまり、民進党候補者は中国国民党候
補者との差を25.7ポイントから30ポイントに広げ、独走態勢に入ったとお伝えした。
ところが、「十八歳公民権推動連盟」が15歳から20歳の男女を対象に、1万4304人から回答を得
て25日に発表した世論調査では、民進党の蔡英文・陳建仁の支持率が61%にものぼり、中国国民党
の朱立倫・王如玄は17.7%で、なんと43.3ポイントも引き離していることを中央通信社が伝えてい
る。
また、ひまわり学生運動の主要メンバーが今年1月25日に結成した政党「時代力量」への支持率
は15.48%で、中国国民党の15.91%とほぼ並んでいるという。
これからの台湾を担っていく15歳から20歳という青少年世代は、圧倒的に民進党や時代力量を支
持していることが判明した。
台湾の政治を刷新する第三勢力として期待されている「時代力量」(New Power Party)は民進
党と選挙協力し、立法委員選挙に黄國昌(新北市第12選区)、洪慈庸(台中市第3選区)、林昶佐
( 台北市第5選区)、邱顯智(新竹市)、林少馳(台北市第4選区)の5人、比例代表には6人の候
補者を擁立している。選挙後は民進党と連合政権を組むと言われている。
中央研究院法律研究所で民事訴訟法などを研究し、東京大学にも留学経験がある黄國昌氏を主席
とする時代力量は、世界的なロックバンド「閃霊楽団(CHTHONIC)」のボーカル、フレディーこと
林昶佐氏など、「太陽花学運(ひまわり学生運動)」に携わったメンバーによって設立され、去る
10月27日には李登輝元総統を台北市内のご自宅「翠山荘」に表敬訪問し、「国会には国民党と民進
党以外に、理想を貫く勢力が必要」だと激励を受けている。
◆時代力量ホームページ
https://www.newpowerparty.tw/
若者に不人気? 国民党支持2割以下 新党「時代力量」と並ぶ
【中央通信社:2015年12月26日】
(台北 26日 中央社)選挙権年齢の「18歳以上」への引き下げを求めている「十八歳公民権推動
連盟」は25日、15歳〜20歳の男女を対象に行った選挙に関する調査結果を発表した。各政党に対す
る支持率では、最大野党・民進党が27.98%でトップとなった一方、2位の与党・国民党は15.91%
と2割を切り、新党の「時代力量」(15.48%)と拮抗(きっこう)した。
時代力量は、昨年3月に立法院(国会)を占拠するなどした“太陽花(ひまわり)学生運動”の
主要メンバーで法律学者の黄国昌氏が党首を務める新党で、今年1月に結成された。立法院で議席
を持つ親民党、台湾団結連盟、民国党への支持はいずれも5%を下回った。
来年1月16日に行われる総統・副総統選挙の候補者に対する支持率では、民進党候補が61%で首
位を独走、国民党候補(17.7%)を大きく引き離した。また、選挙権年齢引き下げの是非を問う国
民投票の実施については、賛成が77%に上った。
調査は14日から24日まで行われ、合わせて1万4304人から回答を得た。
(王承中/編集:杉野浩司)