を策定、台湾との交流を強化している。
今年も佐竹敬久(さたけ・のりひさ)知事は仙北市の門脇光浩市長などを伴って8月19日から22
日まで訪台、21日には台北市の経済部工業局で、経済部傘下の台日産業連携推進オフィスと産業連
携に関する覚書を締結したと、地元紙の秋田魁新報が伝えている。
昨年(2014年)4月には、台湾との貿易投資や観光などの経済交流を推進するため、台湾工商協
進会の黄茂雄・栄誉理事長に「秋田県経済交流特別顧問」を委嘱。
8月には、佐竹知事が仙北、北秋田、横手の各市長らを伴ってトップセールスのために訪台、ス
キーを通じた交流促進に関する取り組みを積極的に進めるとして、19日に秋田県スキー連盟が台湾
スキー協会と友好協定を締結している。日台のスキー団体が協定を締結するのは初めてだった。佐
竹知事一行はまた、客足を確保したいとして台湾の航空会社を訪れ、秋田―台北のチャーター便の
運航も要請していた。
ちなみに、秋田県の玉川温泉は北東石(ほくとうせき)の産地として、同じく北投石産地の台
湾・北投温泉と2011年8月19日に温泉提携協定書に調印している。このとき、佐竹知事と●龍斌・
台北市長が立ち会っている。(●=都の者が赤)
また2013年10月24日には、秋田銀行と中国信託ホールディングが業務提携に関する覚書を締結
し、2014年4月30日には、秋田県の鳥海山ろく線と平渓線(台湾鉄道)が姉妹鉄道協定を結んでい
る。さらに、台湾からの留学生が少なくない国際教養大学もあり、秋田県と台湾の交流はますます
密になってきている。
県と台湾、産業連携の覚書締結 佐竹知事訪問
【秋田魁新報:2015年8月22日】
http://www.sakigake.jp/p/akita/economics.jsp?kc=20150822c
写真:21日、台北市の経済部工業局で、産業連携に関する覚書を締結した佐竹敬久知事(右)と呂
正華副局長
【台北共同】秋田県の佐竹敬久知事は訪問先の台北で21日、台湾の経済部(経済産業省)工業局
の呂正華副局長と会談し、双方の企業進出などを促進するため、経済部傘下の台日産業連携推進オ
フィスと本県との間で産業連携に関する覚書を締結した。
本県には廃棄物からレアメタル(希少金属)を回収したりする資源リサイクル関連や電子部品関
連の企業が多く、台湾への進出や台湾からの投資を促進したい考え。
佐竹知事はあいさつで、商談や視察のため台湾企業十数社を県内に呼ぶ計画があるとした上で
「双方の経済交流をさらに活発にしていきたい」と語った。具体的な企業のマッチング方法などに
ついては今後、協議を進める。
21日夜には台湾人観光客を本県に呼び込むため、台湾の政府機関や旅行会社の関係者を集めて、
秋田観光のPRイベントを行った。佐竹知事の訪台には地元経済界や県内地方自治体のトップら約
40人が同行した。