と)氏を会長に選出、松浦氏は第29代会長に就任された。
朝日新聞は翌日、「松浦氏は防府市議、山口県議などを経て1998年に防府市長に初当選し、現在
5期目。安倍政権の教育政策に賛同する首長でつくる教育再生首長会議の会長も務める」と紹介し
ていた。産経新聞も「きょうの人」欄で詳しく紹介しているので、下記にその記事をご紹介したい。
松浦市長は台湾とも縁が深い。防府市の三田尻(みたじり)は芝山巌事件で亡くなった六士先生
の一人、楫取道明(かとり・みちあき)の父で、吉田松陰の盟友だった小田村伊之助が青年時代に
過ごした地で、後に、楫取素彦(かとり・もとひこ)に改めて群馬県令や貴族院議員、宮中顧問官
等を歴任するが、晩年を過ごした終焉の地でもあった。防府天満宮には楫取素彦と妻の美和子の銅
像も建立されている。
松浦市長は、楫取素彦や亡くなった楫取道明、吉田松陰をとても尊敬していて、時間があればわ
ざわざ台湾まで行って芝山巌にある六士先生のお墓参りをするほどだ。それゆえ、教育問題にも熱
心で教育再生首長会議の会長も務める。
昨年、李登輝元総統が石垣島を訪問したときには、初日の7月30日から石垣島に入って李元総統
を空港に出迎え、31日の講演会後に開かれた歓迎レセプションでは乾杯のご発声もつとめていただ
いた。
台湾とご縁が深い松浦正人氏の全国市長会会長ご就任に心からお祝い申し上げたい。また、近年
の日台間では姉妹都市など自治体同士の都市間提携が頻繁に行われているが、松浦会長の領導によ
りさらにいっそう提携されることを期待したい。
◆全国市長会
http://www.mayors.or.jp/
「子や孫への政策提言していく」 全国市長会会長に就任した松浦正人山口県防府市長(74)
【産経新聞「きょうの人」】:2017年6月8日】
http://www.sankei.com/politics/news/170615/plt1706150005-n1.html
全国814の市と特別区で組織する全国市長会の会長に今月7日、就任した。任期の2年間、首長の
先頭に立ち、地方活性化に力を注ぐ。
「国を大木に例えると、根を張っているのが基礎自治体だ。日本国のために自治体が力を蓄えなけ
ればならない」
平成10年、山口県防府市長に初当選した。以来5期を重ねた。最も力を入れたのは行財政改革
で、市職員の2割削減などに取り組んだ。一方、政府は5月の経済財政諮問会議で、自治体の貯金に
あたる財政調整基金が増えすぎているとして、地方への配分を見直す意見が出た。
「万一に備え努力を重ねてためたものを、水があるなら吸い上げよう、という発想では困る」と
政府に注文をつける。
地方創生も喫緊の課題だ。起爆剤の一つとして、安倍晋三内閣は国家戦略特区を設けた。だが
「加計(かけ)学園」問題をきっかけに、民進党は国会に特区の廃止法案を提出した。
「特区には地方の提案が生かされている。廃止しろという主張は、頑張っている子供に、みんな
と同じにしなさいと手を縛り付けるのと同じ。さみしい発想だ」と民進党を批判する。
座右の銘は「憂きことのなほこの上に積もれかし限りある身の力ためさん」。江戸時代初期の陽
明学者、熊沢蕃山の言葉だ。
「進んで困難にぶつかれ、という意味だと解釈している。市長会会長として、子供や孫の世代に
生きる政策を政府に提言する。一日一日を全力で取り組み、激務にさらされる全国の首長の期待に
応えたい」(大森貴弘)