産経新聞は「日台の安全保障分野では研究者の個人的な交流はあるものの、民間での組織間交流の制度化は異例」と報じている。
日台間の安全保障分野の交流は、非公開が原則の軍事に関わることなので民間では難しい。しかし、これまでも自衛隊出身者などを中心に意見交換が続けられている。蔡英文総統が3月、日本に初めて安保対話を求めた。この覚書締結を機に日本政府や防衛省が動くことを期待したい。
◆日本安全保障戦略研究所 http://www.ssri-j.com/
—————————————————————————————–「中国の挑戦に直面」日台、民間が安保対話で覚書 異例の制度化【産経新聞:2019年5月11日】https://www.sankei.com/world/news/190511/wor1905110023-n1.html
【台北=田中靖人】日本と台湾の安全保障議論の活発化を目指し、日本のシンクタンクと台湾の学会が11日、台北市内で覚書を締結した。
日台の安全保障分野では研究者の個人的な交流はあるものの、民間での組織間交流の制度化は異例。
覚書は、日本安全保障戦略研究所と台湾戦略研究学会が締結した。今後は毎年、東京と台北で各1回、討論会を開く。この日は日本側から退役自衛官らが、台湾側からは国防大学の研究者らが出席。締結式には、外交部(外務省に相当)の政策企画部門の責任者が立ち会い、「日台は同じ中国の挑戦に直面している」とあいさつした。
締結式後、第1回の討論会が開かれ、台湾側の出席者からは将来、対話を「トラック1・5」と呼ばれる半官半民形式に発展させたいとの意向が示された。討論会には台湾の「国家安全会議」の幹部も出席した。