堂、2015年2月刊、98頁、2052円)はジョアン・ペロケティ、千葉剛、鄭耀星、長浜麻里子、高橋
哲郎、福岡賢昌の各氏による共著。
版元の南雲堂の紹介によれば「国際的俳優として評価の高い渡辺謙。クニマス発見のさかなク
ン。五輪男子体操個人総合金メダリストの内村航平。五輪女子ウェィトリフティング銀メダリスト
の三宅宏実。最先端科学技術のロボットやレアアースの開発、命名権やグリーンカーテン、B級グ
ルメでまちおこし、日本と台湾の親善関係など最新の話題を取り扱った15章」から成る。
その第5章が「TAIWAN」(日本語タイトルは「台湾と日本」)で、烏山頭ダムを造った八
田與一技師を取り上げ、台湾の崇右(そうゆう)技術学院の千葉剛・名誉教授と鄭耀星・副教授が
共同執筆し、台湾において八田與一の業績が今なお台湾の人々に深く感謝されていることを紹介し
ている。
すでに八田與一は中学校の歴史教科書に取り上げられているが、大学の教科書に取り上げられた
のは初めてのことかと思われる。
台湾在住ジャーナリストの片倉佳史氏が千葉剛氏から『Japan Innovation―ジャパン イノベー
ション』を寄贈され、「一大ニュース」とメルマガで紹介している。確かに一大ニュースであり、
本当に嬉しいニュースだ。
ちなみに、小学校高学年から読める“国民読本”として、道徳教育をすすめる有識者の会の編著
による『はじめての道徳教科書』(育鵬社、2013年11月)でも、やなせたかし、夏目漱石、松井秀
喜、佐藤真海、中江藤樹などとともに八田與一が取り上げられている。
また、この『はじめての道徳教科書』を活用した小学校高学年向けの道徳授業でも、八田與一は
「台湾人に愛された日本人」として取り上げられている。
英語の教科書に八田與一技師のエピソード
【片倉佳史の台湾便り:2015年6月17日】
八田與一技師が全国で使用される英語の教科書で紹介されています。「ジャパンイノベーショ
ン」(南雲堂)は全国100以上の大学で使われている教材ですが、今年からダム建設に挑む八田技
師のエピソードが掲載されています。編集責任者の千葉剛教授からお送りいただきました。これぞ
「快挙!」と言っていい、一大ニュースだと思います。千葉先生、ありがとうございました。
http://katakura.net/xoops/html/modules/wordpress/index.php?p=1838