湾機械運輸公司董事長を務める彭栄次氏(旭日重光章)、「美しい日本語を守る」活動を行う友愛
グループ代表の張文芳氏(旭日双光章)ほか、4名(台北事務所選出3名、高雄事務所選出1名)が
受章した。
台湾から4名の同時受章は平成24年春、秋、平成26年春に続いて最多。台湾を対象とした叙勲は
平成17年(2005年)春に再開され、今回の受章で41人となった(これまでの全受章者は本会ホーム
ページ参照)。
本会ともかかわりが深いのは彭栄次(ほう・えいじ)氏と張文芳(ちょう・ぶんぽう)氏。
旭日重光章を受章した彭栄次氏は、その卓越した日本語と政財界への幅広い人脈で、李登輝政権
時代に対日交渉の特使として活躍。李登輝総統の退任後、ビザ発給で混乱した2001年、2004年末の
訪日を実現させるべく、日本側と調整したのも彭氏とされている。亜東関係協会会長在任時の2009
年4月、本会主催の第11回・日本李登輝学校台湾研修団の講師を務めていただいている。
また、旭日双光章を受章した張文芳氏は、日本語・中国語・台湾語の通訳を今も現役で務めるか
たわら、友愛グループの代表として会の運営を取り仕切っている。毎回、参加者に配布されるパン
フレットや機関誌の作成もパソコンを使ってこなす。本会や本会会員とも縁が深く、2012年11月に
開いた第18回・日本李登輝学校台湾研修団では、講師として招いた民進党の蔡英文氏の通訳を務め
ていただいている。
今回の台湾人受章者は下記の通り。受章された皆様に謹んでお祝い申し上げます。
・彭栄次(ほう・えいじ)旭日重光章:81歳 元亜東関係協会会長、台日産業技術合作促進会顧問
「亜東関係協会会長」等を歴任し、経済・人的往来・文化・漁業等幅広い分野における日台間の
友好交流に尽力するなど日台関係の発展及び強化に大きく貢献し、また、台湾における日本研究
の発展に尽力するなど日台間の学術交流及び相互理解の促進に寄与。
・林丕雄(りん・ひゆう)旭日中綬章:84歳 元淡江大学日本研究所長、淡江大学名誉教授
台湾における石川啄木研究の第一人者として日本文学の研究と教育に長年携わるとともに、日台
間の学生交流を推進するなど、日本語教育及び日本語人材の育成に寄与。
・張文芳(ちょう・ぶんぽう)旭日双光章:85歳 中日翻訳家・通訳、友愛グループ代表
中日翻訳家・通訳であると同時に、美しく正しい日本語を台湾に残すことを目的とする「友愛グ
ループ」の代表を努め、日本語の普及及び日台交流の促進に寄与。
・蘇慈琴(そ・じきん)瑞宝双光章:63歳 元交流協会高雄事務所現地職員
38年11カ月余りの間,(公財)交流協会高雄事務所に勤務し,査証や総務・会計等に関する業務
を担当し,同事務所の業務遂行を支えるとともに,他の現地職員の指導に貢献。
◆台湾の叙勲者一覧【2005年春〜2015年春】 2015年4月現在
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20150503/