者は49人で、台湾からは許文龍(きょ・ぶんりゅう)、黄福慶(こう・ふくけい)、林明
徳(りん・めいとく)の3氏が旭日中綬章を受章した。交流協会台北事務所が詳細を伝えて
いるので下記に紹介したい。
林明徳先生には本会の日本李登輝学校台湾研修団(略称:李登輝学校研修団)で長らく
講師をつとめていただきずいぶんお世話になった。奇美実業創業者の許文龍氏にも李登輝
学校や桜寄贈のおりに自らバイオリンやギターを弾いていただきお世話になっている。黄
福慶氏とはご縁がなかったものの、3氏のこれまでの日台交流に尽くされてきたご功績に敬
意を表するとともに、心からお祝いと御礼を申し上げたい。
ちなみに、台湾からの叙勲者は2005(平成17)年の春の叙勲で蔡茂豊氏(台湾日本語教
育学会元理事長)が旭日中綬章を受章したことで再開され、この秋の叙勲で27人を数える。
台湾からの叙勲を再開したのは、2002年2月から2005年5月まで交流協会台北事務所長
(駐台湾日本大使に相当)だった内田勝久(うちだ・かつひさ)氏。内田大使は天皇誕生
日レセプションも再開し、新しい日台関係を切り拓いた。国交のない日台関係が良好な理
由は、歴代の交流協会台北事務所代表の尽力によるところが大きい。
◆平成25年秋の外国人叙勲受章者名簿(平成25年11月3日発表)
http://www.koryu.or.jp/taipei/ez3_contents.nsf/04/89AB3504988536EA49257C16003BE954/$FILE/H25aki.jyokun.pdf
平成25年秋の外国人叙勲における台湾の受章者
【交流協会台北事務所:2013年 11月 3日】
11月3日、日本政府は平成25年秋の外国人叙勲受章者を発表しました。その中で下記のと
おり、日台間の友好関係の増進に顕著な功績があったとして、台湾から3名の方々が受章さ
れました。
交流協会としても日台関係の発展のために長年にわたり献身的なご尽力をされてこられ
た以下3名の方々のご貢献に衷心の敬意と謝意を表します。
なお台湾は、受章者の総数では、今回は米国、ドイツに次ぐ第3位となりました。
勲 章 旭日中綬章
氏 名 許 文龍(キョ・ブンリュウ)
主要経歴 現 財団法人奇美文化基金会会長、財団法人奇美医院理事長
元 奇美電資株式会社会長、元奇美実業株式会社会長
功労概要 日本・台湾間の経済関係及び文化交流の促進に寄与
許文龍氏は、我が国自動車産業、家電産業等の発展に不可欠な原材料を供給した世界最
大のABS樹脂メーカーの創業経営者として、また、台湾の総統府資政として、日台経済
交流の促進に貢献。また、台湾の発展に貢献した日本人の胸像製作・顕彰、さらに東日本
大震災後の巨額の個人寄付など、日台間の交流深化に貢献。
勲 章 旭日中綬章
氏 名 黄 福慶(コウ・フクケイ)
主要経歴 現 中央研究院近代史研究所兼任研究員
元 中央研究院近代史研究所副所長、政治大学歴史学科兼任教授
功労概要 日本・台湾間の学術交流の促進に寄与
黄福慶氏は、日台間の歴史研究者交流が将来の日台関係の基盤整備に繋がるとの強い信
念をもち、長年にわたり日本人研究者に対する研究協力及び日台双方における若手研究者
育成に尽力し、歴史学を中心とする人文社会科学における日台学術交流を現在の活況に導
いた。
勲 章 旭日中綬章
氏 名 林 明徳(リン・メイトク)
主要経歴 現 中央研究院近代史研究所兼任研究員
元 台湾師範大学歴史学科主任教授
功労概要 日本・台湾間の学術交流の促進に寄与
林明徳氏は、日本の歴史研究等を通じて対日理解の増進に大きく貢献し、また、日本研
究分野の人材育成や日台間の学術交流等を通じて、日台間の相互理解及び相互交流の促進
に対して極めて大きく寄与した。