るため業務提携するという。日本経済新聞が伝えているので紹介したい。
すでに昨年10月28日、中国信託ホールディングと日本の四大銀行(三菱東京UFJ銀行、みずほ
銀行、三井住友銀行、りそな銀行)のひとつである三井住友信託銀行が業務提携の覚書を締結して
おり、三菱東京UFJ銀行と台湾銀行はそれに続く。
ちなみに、中国信託ホールディング傘下の中国信託商業銀行は台湾の民間銀行最大手で、昨年6
月に東京スター銀行を買収。これは日本初の外国金融機関による買収で、日本から叙勲の栄に浴し
た江丙坤氏が取締役会長に就任している。
日台間は金融関係でも密度を濃くしていることに、心から祝意を表したい。
三菱UFJ銀、台湾最大手銀と提携 アジア通貨調達拡大
【日本経済新聞:2015年7月14日】
三菱東京UFJ銀行は台湾最大手の台湾銀行と組み、アジア通貨の調達拡大に乗り出す。双方で
余った円や台湾ドル、人民元を融通し合い、海外事業に使う外貨を安定的に確保する。国際的な協
調融資案件でも連携を強める。台湾を含めてアジアでは企業の海外投資が活発で融資などの取引拡
大が見込まれる。事業拡大に備え、資金手当ての基盤を強化する。
三菱東京UFJ銀の平野信行頭取と台湾銀行の李紀珠会長が15日、都内で業務提携の文書に調印
する。政府系の台湾銀行は2014年末時点の預金が約13.2兆円、貸出金は約8.7兆円といずれも台湾
で最大だ。
三菱東京UFJ銀は中国法人などが持つ人民元や円、台湾銀行は余った台湾ドルを互いに融通し
合う。三菱東京UFJ銀は年度内にも台湾・高雄市と対岸にある中国・福州市に新たな拠点を開業
する計画で、台湾ドル建ての融資が増える。台湾企業の日本や中国本土への進出拡大を受け、台湾
銀行も人民元や円の需要増を見込んでいる。
三菱東京UFJ銀行は1月にもインドネシア国営のマンディリ銀行とインドネシアルピアを融通
する契約を締結。現地通貨の調達戦略を加速させている。