【7月5日付:メールマガジン「台湾の声」より転載】
黄文雄先生の『大日本帝国の真実』を推薦する
李 旺来
黄文雄先生の『台湾・朝鮮・満州 日本植民地の真実』(扶桑社)は戦後の常
識的な歴史観をはるかに超越した観点から歴史の「真実」を追究したものだった
。そして今回その姉妹編として出版された『大日本帝国の真実−西洋列強に挑ん
だ理想と悲劇』(同じく扶桑社)も、前著に負けないスケールの大きな歴史書だ
。
世界史の中心は大航海時代から陸の勢力から海の勢力に変わったが、ユーラシ
ア大陸の西側の大英帝国が新しい世界植民地秩序を作った後、東側で大日本帝国
が勃興し、東アジアの新秩序を再建した。
どのように再建したかと言えば、台湾、朝鮮、満州、中国で近代化を推進した
のであり、そのおかげで東アジアの混乱は収拾へと向かった。しかしこの秩序建
設を許さなかったアメリカとの戦争に敗れ、せっかくの努力も元の木阿弥になっ
たかに見えたが、日本の近代文明の遺産は消滅せず、植民地の争奪、支配を中心
とした列強時代は終止符を打ち、今日の世界があるというのがこの本のだいたい
の内容だ。
大日本帝国が東アジア秩序建設に乗り出さなくてはならなかった理由の一つは
、中華帝国が混乱ばかりを引き起こし、秩序崩壊の危機に見舞われていたからだ
。そのくせ中華帝国は、日本の近代世界秩序建設を終始妨害していたという事実
が、この本を読むとよく分る。だから中国は日本に謝罪と反省を表明するべきだ
ろう。
台湾人は幸い日本帝国の恩恵を受け、その歴史的結果として中華停滞文明から
抜け出して先進的な文明社会を持つようになった。それなのに今の台湾人は中国
の政治文化の影響で、中国人と歩調を合わせて日本非難を行っている者が少なく
ないのは無様この上ない。台湾人はこの本を読んで、東アジアで日本人の次に近
代文明に浴した民族としての誇りを抱いて欲しい。
もともと大日本帝国を非難したのは、日本のために東アジアでの主役の座を奪
われそうになった米英ソという侵略国家群、そして中国といった大東亜戦争時代
の敵国だ。今の日本人が大日本帝国を批判するのは敗戦国民の悲哀で、それらの
敵国がばらまいた東京裁判史観やコミンテルン史観、そして最近の中国式「正し
い歴史認識」に感染しているからだ。だから解毒剤としてこの本を読み、混沌へ
と向かいつつある今日の東アジア情勢に立ち向かって欲しい。
そして台湾人もこの解毒剤を服用し、東アジア史の真実に目覚め、日台共栄の
アジア新秩序建設に邁進するべきなのだ。
発行 扶桑社 http://www.fusosha.co.jp/senden/new.html
定価 2,415円(税込)
目次
第1章 「海の新興国家」−近現代史の中の大日本帝国
第2章 欧米に抗して出現した大日本帝国
第3章 国家の存亡を賭けた大日本帝国の近代化政策
第4章 列強時代における大日本帝国の「戦いの思想」
第5章 大日本帝国のアジア解放思想
第6章 超大国に戦争を挑み続けた大日本帝国
第7章 大日本帝国の大東亜共栄圏の精神
第8章 「君民一体」を原動力とした大日本帝国
第9章 文明史の中での大日本帝国
第10章 大日本帝国の世界史的な貢献
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発 行:日本李登輝友の会