補に李遠哲氏が浮上し、宋楚瑜氏が出馬を表明」としてお伝えした。
その中で「李遠哲氏が受けるかどうかは微妙なようだ。そもそも副総統候補には、先の
五大都市選挙において台中市で善戦した蘇嘉全・民進党秘書長の名前が取り沙汰されてい
た。しかし、6月22日に総統選挙対策本部が設けられた際、蘇氏は執行幹事長に組み入れら
れてしまい、副総統候補の芽をつまれてしまったことがその原因のようだ。この総統選挙
対策本部は、挙党態勢づくりのイメージ作戦に利用された感がある」と指摘した。
ところが、昨日の台湾メディアが蔡英文主席は蘇嘉全・秘書長を副総統候補にすると報
道したという。しかし、一方で蘇貞昌・元行政院長と報じているところもあり、まだ観測
の域を出ないようだが、民進党は蔡氏が訪米する12日までに明らかにするとしている。
民進党内の複雑な「お家事情」が副総統候補の人選を混乱させているようだが、いつま
でも綱の引っ張りあいをしていては民意が離れてしまう。
蔡氏は「ウィキリークス問題」で、「私の指導の下、民進党は再び選挙を迎え、そして
強くて力のある政党としてよみがえった。私もまた、強くて力のある指導者となった」と
述べたという。そうであるなら、蔡氏意中の副総統候補者を早々に発表して万全の態勢で
総統選挙に臨むべきだろう。
ちなみに、蘇嘉全氏は1956年10月、屏東県生まれ(55歳)。国立台湾海洋大学卒。国民
大会代表、立法委員、屏東県長、農業委員会主任委員(農水大臣に相当)、内政部長など
の要職を歴任し、2009年12月に民進党中央総本部の秘書長(幹事長に相当)に就任するも
2011年に台中市長選挙に出馬したため辞任。台中市長選挙では現職の胡志強氏に3万票の僅