先月、待望の「NHKのど自慢IN台湾」が開催されました。
その開催請願署名運動で友人、一族郎党、はては仕事先など、120名ほどの署名を集めた
ものとして喜ばしいことでありました。
署名をしてくれた方達にメールを送ったり、ハガキを出して御礼とともに開催をお知ら
せをもいたしました。また、放送一月以上前から楽しみにして、本メルマガに毎日開催の
お知らせを乞うたほどであります。
出演者は日本時代を生きた台湾人の古老がたくさん出て、日本時代の良さを懐かしむよ
うな話をしたりといった場面を私は創造しました。
ところが、そのような事は一切ありませんでした。意に反して、台湾の若い人が多く出
て、また台湾で仕事で活躍している日本人の出演者が多かったことに驚きました。
私のように思った方が居られるかどうかわかりませんが、少々がっかりしました。台湾
ファンとしての特別な先入観で期待をしていました。
考えてみれば出るほうも見るほうも、日本に住んでいる日本人ばかりが対象ではなく台
湾の方達が主役なのでした。放送をご覧になられた、台湾にさして興味の無かった方達の
感想を聞いてみたいものです。
そういえば、私は台湾に行くと、日本語の話せる日本時代の教育を受けた方達とばかり
御付き合いが多かったように思えます。若い方でも日本語の話せる方ばかりとの御付き合
いでした。そして、日本語世代の日本時代のいい話しばかりを聞き舞い上がっていたよう
です。
だから、何度も台湾に行っているのに台湾語も、北京語もろくに覚えずに今に至ってい
ます。せっかく知り合っても言葉が通じなければ疎遠になっていくものです。これは反省
しなければならないことだと思いました。
台湾の若い人々は、のど自慢に出演した方を見てもなかなか流暢な日本語を話していま
した。時代はどんどん変わっています。これからの台湾を背負っていくのは若い方たちな
のです。
日本大好きの若い人はたくさん居ます。そういう方達とのお付き合い、意見の交流、コ
ミュニケーションが必要なのではないでしょうか。
日本語世代の方達を大切にしなければならないのは大事なことです。しかし、その方達
は残念なことに、あと数年で激減してしまう運命にあります。
そのあと、大好きな台湾とのお付き合いをするには、やはり台湾語や北京語が必要にな
ってくるのではないでしょうか。
反省とともに本放送に出られなかった方達の、予選会の場面を見たかったと未練がまし
く思う次第であります。
東日本大震災に対しての台湾からの多大なる義援金並びに支援物資や御見舞いをいただ
きました。
最後になりましたが、岩手県釜石市の身内に津波の犠牲になったものが多数いたものと
して、心から御礼申し上げる次第であります。