「李登輝交響曲」演奏の音楽会が9月15日に国家音楽庁で開催

来る9月15日、2020年7月に亡くなられた李登輝元総統を追悼する音楽会「台彎的聲音 向李登輝総統致敬」が国家音楽庁において開かれる。

主催は、許遠東先生・夫人記念文教基金会、李登輝基金会、白鷺●文教基金会。

(●=糸糸の下に鳥)

副題に「我是不是我的我:2024李登輝紀念交響音楽會」とあるように、音楽会では作曲家の金希文氏による「李登輝交響曲」とも言われる「第五号交響曲」が演奏される。

台湾芸術界の最高栄誉とされる「国家文藝賞」(第20回)を受賞する金希文氏は、「第五号交響曲」の作曲に1年以上をついやしたという。

「我是不是我的我」は、李登輝元総統が晩年にたどり着いた哲学的境地を表した造語で、日本語では「私は私でない私」と訳される。

公に尽くす無私の境地を表した言葉だとされている。

音楽会では、国際的に著名なバイオリニストの蘇顕達さんにより、ベートーベンの「バイオリン協奏曲」も演奏される。

日本李登輝友の会が9月14日から17日に実施する「第34回・日本李登輝学校台湾研修団」(略称:李登輝学校研修団)では、李登輝元総統のお墓参りもするが、この音楽会にもお招きを受けている。

李登輝交響曲」を聴くのが楽しみだ。


李登輝元総統に敬意 記念音楽会、来年東京で開催【中央通信社:2024年9月3日】https://japan.focustaiwan.tw/culture/202409030001

(台北中央社)李登輝(りとうき)元総統を記念した音楽会が台北市の国家音楽庁で15日に開かれる。

音楽会では李氏に敬意を表するために作曲された「第五号交響曲」が披露される。

来年には東京での開催が予定されている。

記者会見が2日、台北市内で開かれた。

音楽会は許遠東先生・夫人記念文教基金会や李登輝基金会、白鷺●文教基金会が主催。

指揮者の準・メルクルさんが台湾フィルハーモニック(国家交響楽団)や台北愛楽合唱団を指揮する。

(●=糸糸の下に鳥)

李登輝基金会の李安[女尼]董事長(会長)は、李氏が2020年に亡くなった後、基金会は方向転換し、政治活動や政治資金パーティーは行わなくなったと言及。

「われわれは毎年、テーマを掲げた音楽会で父への思いを示している」と話した。

「第五号交響曲」は作曲家の金希文さんが手がけ、完成までに14カ月を費やした。

金さんは朝4時にピアノの前で音色を考えていると「李氏の声が聞こえてくるようだった」と明かした。

作曲を引き受けた際にはプレッシャーもあったとしつつ、作曲に当たっては李氏の書籍を読んだり、講演の録音を数多く聞いたりしたと紹介。

「李氏の台湾への関心は形式上だけでなく、強力な使命感を感じた」と語った。

李安[女尼]さんによれば、関係者は同楽曲を「李登輝交響曲」と呼んでいるという。

音楽会では「第五号交響曲」の他、バイオリニストの蘇顕達さんを迎え、ベートーベンの「バイオリン協奏曲」も演奏する。

李氏は1957年、許遠東さん夫妻に結婚祝いとしてダビッド・オイストラフ録音のベートーベンのバイオリン協奏曲のレコードを贈っていたことから、演奏によって李氏と許さんの半世紀にわたる友情を示すとしている。

(趙静瑜/編集:名切千絵)


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