≪歓迎手記≫ 京都駅、清水寺、関西空港

●3学期の最初の授業で「李登輝先生訪日」について話します
 安田 誠宏(大阪府立高校教員)

 12月31日の京都駅には奉迎に行かせていただきました。私の前におられたお年
寄りの方は、感極まって涙を拭いておられました。また、台湾人のご婦人が「日
本の方にこんなにたくさん来ていただいてうれしい。ありがとう」と言っておら
れました。京都は今年一番の寒さで雪の舞い散る日でしたが、心は温まりました。
 そして、最終日の李登輝先生の談話を伺い、申し訳ない気持ちで一杯です。無
礼な政府、もはや北京大学京都学舎と成り果てた京都大学の非礼など、批判され
ても当然の日本なのに、謝意まで頂きました。かつて訪日した際に、恥も知らず
非礼な振る舞いを行った、どこぞの国のトップとは大違いです。
 先生の言われた日台の「静かな強いきずな」を築いていくため、3学期の最初
の授業で「李登輝先生訪日」の話しをするつもりです。偏向した学校教育やマス
コミのせいで、日本人は台湾のことを知らないだけで、知れば必ず好きになりま
す。
 2回、3回と言わず、何度でも日本を訪れて下さい。


●清水寺で李登輝さんを待ち伏せ
 ある佐賀人

 朝、京都駅前の旅館を出て、歩いて東本願寺、文子神社、六波羅密寺、耳塚、
豊国神社を見て回り、9時くらいに清水寺に着きました。京都は街の至る所に歴
史を感じさせる物があって、本当に羨ましいですねえ。
 インターネットニュースで2日の午前中に李登輝さんが清水寺を訪れるとあっ
たのだけを頼りに来てみたものの、とてもそんな雰囲気ではありません。初詣で
しょう。一般客であふれかえっています。三重塔の近くでしばらくぶらぶらして
いると、テレビカメラを抱えて休憩所に座っている人が目に入りました。
 私が「失礼ですが、マスコミの方ですか。台湾の李登輝さんがここに来るとか」
と尋ねてみると「そうなんですよ。情報が全く入って来なくて、いつ来るか、来
ないのか、わからないんですよ」とのこと。マスコミも『一応』張り込んでいる
状況。
 もう少し経つと、おそらく台湾のテレビ局の人たちでしょう。わんさか仁王門
の前に集まりましたので、李登輝さんが来ることを確信しました。しばらくする
と、黒塗りの車が2台、仁王門の前を通過して寺務所に入って行きました。今か
ら思うとそれに李登輝さんが乗っていたのでしょうが、その時は気付きませんで
した。
 ふと見ると仁王門の前のマスコミの一群が消えてしまっていましたので、寺務
所の方に行くとそこに集まっています。私が一人のお姉さんに「李登輝来到這裏
口馬?」と聞くと、「李さん、散歩します」と言う。「他已経在這裏口馬?」と
改めて聞くと「はい」と言うので、そこで初めて李登輝さんがすでに目の前の寺
務所の建物の中にいることがわかりました。
 と思っているうちに、李登輝さん本人がSPとマスコミ関係者に囲まれながら
出てきました。李登輝さんは「危ないですよ」と言いながら前にぐんぐん進みま
す。マスコミは後を追いかけます。そして一同は成就院に入りました。そこでお
坊さんの説明を聞いていたのでしょう。しばらくして成就院を出、上に上って来
ました。ものすごい人だかりでよくわからなかったのですが、いつのまにか奥さ
んと孫娘さんと合流していました。
 開山堂の側を通り抜けて、西門の向こうへ行きました。ここは京都市街が一望
できる所です。それから拝観受付に向かってずんずん進んで行きます。一般客は
「ブッシュが来た?」「いや、胡錦涛だ。」「李登輝だよ。」「李登輝ってだ
れ?」「中国だよ」「いや、台湾だよ」「今日帰るんじゃなかった?」「中国が
怒ってるんだよ」「ビザがどうのこうの」「ニュースに映るかもよ」「ヨン様?」
「他にも誰か来るのかよ」と大騒ぎで、とりあえず携帯のカメラを向ける人でい
っぱいです。
 みんな李登輝さんの一団に着いて行きますので、総勢50人を超える集団となっ
て清水の舞台に入って行きました。
 清水の舞台では、私は李登輝さん、奥さん、孫娘をばっちり見られる場所から
拝むことができました。李登輝さんはお坊さんの説明を聞きながら時々にこやか
に笑います。とても満足げです。孫娘さんはお顔がじいさんにそっくりです。私
の周囲の人が「あの人、娘さん? いや通訳よ」とか言っていたのは、おそらく
奥さんのことでしょう。
 一同ぞろぞろと清水の舞台を通り抜けて、非常に広い墓地に入って行きました。
私は知りませんでしたが、ここに司馬遼太郎さんのお墓があるのでした。李登輝
さんは司馬遼太郎さんの墓前に花をお供えした後、記者たちに向かって今回の旅
行についての感謝の気持ちを述べられました。
 その後、戻る時に私の目の前を通られましたので、私は思わず「李登輝さんま
た来て下さい」と言ってしまいました。すると李登輝さんはちょっと驚いたよう
に私を見て、「はい」と言いました。私はこの時のことを今振り返ると、でしゃ
ばり過ぎたと反省しています。
 この後の関空でのお見送りにももちろん参加しましたが、わざわざ九州から来
たのに、もしそれだけだったらイマイチおもしろくなかったでしょう。やはり、
清水寺での追っかけは必要でした。ヨン様を追っかけるおばさん達の気持ちが少
しわかる気がします。
 次は奥の細道でお会いしましょう。ジャンジャン!


●関空での見送りは感極まって涙が出てしまいました!
 S・N(奈良県)

 2日、李登輝氏のお見送りに行ってきました。
 李登輝氏が関空駅に到着なさるまでの時間も、その場に集まった人達みんなで
万歳三唱の練習をしたり「蛍の光」の練習をしました。私にとって衝撃的だった
のは、蛍の光の4番の歌詞に、「台湾」が入っていたことです! 日本人であり
ながら、1番と2番しか知らなくて、恥ずかしくなりました。
 日の丸と台湾旗があふれる中に、一人だけ大きな中華民国の旗を掲げている人
がいたのはちょっと不可解でした(李登輝氏が到着なさる前にはその人はその場
を離れました)。
 李登輝氏が来られるのを今か今かと待ちわびて、いよいよ目の前を通過された
時にはその場のみんなが一気に盛り上がりました! 私も思わず感極まって涙が
出てしまいました! 李登輝氏は終始笑顔で見送りを喜んで下さっていました。
本当に感激しました!
 今回お見送りに参加した事で、「蛍の光」の歌詞でもそう思いましたが、台湾
と日本は本当に繋がりが深いのだなぁ、と、改めて実感しました。私は個人で参
加したのですが、同じように個人で来られた方々と会話が始まり、台湾のお話な
どを聞かせてもらえて、とても有意義な素敵な時間となりました。李登輝氏をお
見送りしたあとはガッチリ握手を交わしました(^o^)。李登輝氏の年内の再来日、
台湾独立、日台友好を真に願う有志の集まりという事もあり一体感も感じられて
楽しかったです!
 ナマの李登輝氏の素敵な笑顔と、そのにじみ出る品格に、本当に感動しました
。李登輝氏は知と品格と徳が超ハイレベルなところでバランスしている本当に偉
大な方だと思います。日本の媚中な政治家などは知だけ(知も無い人もおられる
かもしれませんね)の人だなぁと思いました。次回訪日されるなら、ぜひともお
話を聞きたいなと思いました!
 ちなみに、李登輝氏に近い特等席を陣取って、しかも、脚立に乗って、李登輝
氏を撮影していたのは、NHK大阪でした!その時会話を交わした方と『あのN
HKが、本当にニュースで流すかなぁ?!』とヒソヒソ噂しておりました。「台
湾の声」によりますと、やはり疑い通り放送しなかったようですね!!!怒
 次回来られる時には、李登輝氏、台湾の方々をガッカリさせることの無い、政
府、マスコミによる李登輝氏への非礼が起こりえないような誇り高い日本になっ
ていてほしい。そのために、私は自分なりに自分の身の丈にあった、出来る事を
しようと思います。李登輝氏の年内の再訪日実現をお祈りしています。
 李登輝氏万歳! 台湾万歳! 日台友好万歳!

■戦後、「蛍の光」は1番と2番しか歌わないようですが、4番まであり、4番
は「台湾のはても樺太も、八洲(やしま)のうちの守りなり」と始まります。確
かに歌う機会も限られていますし、3番と4番までは書いてありませんので、ほ
とんど知られていないようです。
 明治14年にスコットランド民謡のこの曲が「蛍の光」として登場したとき、4
番は「千島の奥も沖縄も」となっていました。日清戦争で台湾を、日露戦争で南
樺太をそれぞれ領有するに至って歌詞が変わったという次第です。歌に歴史あり
、です。
 『台湾万葉集』で菊池寛賞を受賞された孤蓬万里こと呉建堂さんが主宰されて
いた「台北歌壇」(現在は台湾歌壇に改称)に、蕭翔文さんという方がつぎのよ
うな和歌を寄せています。
 わが唄ふ「蛍の光」の四番は「台湾の涯も樺太も」とあり
 台湾では「仰げば尊し」も歌い継がれています。「畢業歌」(業を畢える歌)
と題され、卒業式で歌われています。              (編集部)


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