偽ワクチンの横行と隠蔽に走る中国の深い闇  黄 文雄(文明史家)

偽ワクチンの横行と隠蔽に走る中国の深い闇  黄 文雄(文明史家)

【黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」:2021年2月17日】*読みやすさを考慮し、小見出しは本誌編集部が付したことをお断りします。

◆偽ワクチンで荒稼ぎ

 新華社通信は2月15日、最高人民検察院の発表として、中国で新型コロナウイルスのワクチンの偽物がつくられ、しかも海外にも流出した可能性があることを伝えました。

 今月10日までに、中国各地で製造・販売された偽ワクチン21件を立件し、約70人が逮捕されたといいます。

 上記の記事では、49歳の男が昨年11月に偽物のワクチン約2000本を約1700万円で購入、このうち600本を香港経由で海外に送ったということです。男が販売したワクチンは、別のグループが製造したもので、中身は生理食塩水やミネラルウォーターだったそうです。

 この偽造グループは計5万8000本を製造・販売して約2億9000万円を荒稼ぎしていたといいます。

 中国といえば偽物です。世界市場のニセモノのうち、中国製が80%を占めるとも言われています。ニセバイアグラ、ニセ痩せ薬などは日常茶飯事で、かつて日本でも中国製ダイエット用健康食品で717人が健康被害を受け、4人が死亡するという事件がありました。

 中国でニセ薬が流行るのは、もちろん儲かるからですが、中国では自国の製薬会社を守るために、海外の安いジェネリック薬品の使用が制限されていて、薬価が高いこともその一因です。そこでニセ薬をつくって安い値段で売れば、みんな飛びつくわけです。

◆他人の不幸を喜ぶ中国人

 2018年、中国で「我不是薬神」という映画が公開され、大ヒットしました。これは、2014年に実際に起きた「陸勇事件」をもとにしてつくられました。

 その事件とは、次のような内容です。陸勇という男性が白血病にかかり、中国の医薬品を服用していたものの、あまりの薬価の高さに困って、インドからジェネリック薬を個人輸入していました。

 その輸入薬がよく効いて病気が改善したため、陸勇は他の白血病患者のためにジェネリック薬代理輸入を行ったところ、ニセ薬販売などの容疑で逮捕されてしまったのです。 これに対して、多くの市民がデモを行い、陸勇は釈放されることになりました。

 また、ワクチンについては、2016年に山東省で薬品メーカーから横流しされた予防接種用のワクチンを冷蔵保存もせずに売りさばき、2年ほどで約12億を売りさばいていた事件がありました。接種した子供の中には、重い障害を抱えてしまったケースもあるといいます。

 2018年にも、吉林省の長春長生生物科技有限会社(以下、長春長生)が、狂犬病ワクチンの製造過程で、記録偽造など重大な違反が発覚、こちらはすでに35万人の子どもに接種されていました。

 体に直接入るワクチンすら、偽造して売りさばくのですから、そこに良心やモラルなどはありません。中国には他人の不幸を喜ぶという「幸災楽禍」という言葉があります。自分だけが幸せになれば、他の人はどうなってもいいというわけです。「中国人は多すぎる、だから俺以外は死ね」とうそぶく中国人も少なくありません。

 今回、中国政府が偽ワクチンについて発表したことは、偽ワクチン出荷の責任を追求される前に、責任回避しておこうという魂胆を疑う海外メディアも多いようです。

◆中国は疫病の発生地

 中国はもともと疫病の発生地として、歴史的にも有名です。中国の「大疫」の中では、「傷寒」(コレラ、腸チフス)、マラリアや鼠疫(ペスト)、天花(天然痘)が多く、これらはユーラシア大陸の全域へ広がり、さらに海を越えて日本列島等に襲来することも多かったのです。

 中国の疫病流行は、すでに史前から甲骨文に刻まれています。現在、その甲骨文から確認できる殷周時代の古代人の疫病は約16〜20種類もあります。そして、周初から漢代に至る「大疫」(疫病大流行)の記録では、しきりに「死者万数」「人多死」「士卒多死」「其死亡者三分有─」と、多くの死者を出したことを示す文言が繰り返し出ているのです。

 中世ヨーロッパで大流行したペストは、中国雲南省地方に侵攻したモンゴル軍によってヨーロッパにもたらされたと言われています。記憶に新しいところでは2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)、ここ最近では家畜の豚コレラが大流行しています。

 しかし中国は、自らを疫病の発生地とされることを非常に嫌がっており、新型コロナウイルスについても、さかんに外国で発生したという印象づけを行っています。

◆WHO調査団メンバーの中国との「不透明な関係」

 2月9日、新型コロナウイルスの発生源を調べるために中国・武漢を訪れていたWHO調査団が現地で記者会見を行いましたが、その場に同席した中国の衛生当局からは、中国発生説を否定する発言がなされ、輸入冷凍食品から広がったという説を展開しました。

 また、WHO調査団も輸入冷凍食品説を否定せず、その一方で「武漢ウイルス研究所から流出した可能性は限りなく低い」などと、中国に寄り添った説明をしていました。武漢での調査には、中国の新型コロナウイルス対策を礼賛する展示会場の視察も仕組まれていたといいますから、中国が見せたいところを見せたのは間違いないでしょう。しかも発生から1年も経過していますから、証拠が残っているはずもありません。

 オーストラリアのスカイニュースは、このWHO調査団のうち、3人が中国と「不透明な関係」にあったことを報じています。

 たとえば調査団の責任者であるピーター・ベン・エンバレック氏が2017年に中国食品科学技術学会と国際食品科学技術連合から「科学の精神賞」を受賞しているのをはじめ、WHOの病原体コンサルタントであるピーター・ダスザック氏が、中国科学院武漢ウイルス研究所の師正里研究員とコウモリの研究で長い間協力していたことや、オランダのウイルス学者、マリオン・クープマンズ氏が広東省疾病管理予防センター(GCDC)の科学顧問を務めているといったことが報じられました。

 いずれも中国とのつながりを指摘されているわけですが、もちろん本人や中国は否定しています。

 ウイルスでもワクチンでも世界に被害を拡大させ、しかも不都合な事実については隠蔽する中国という国の異質さに、我々はもっと警戒すべきなのです。

 満洲人とモンゴル人が連合した大清王朝は、ウソにまみれた中華世界を統治するために、漢文の使用を禁止し、公用文なども満州、モンゴル文に限定しました。漢文には多くの偽経、偽史、偽書があることが暴かれました。また、漢人にまで弁髪と胡服、チャイナドレスの着用を義務化して胡化を進めました。しかし、この胡化については、戦後の日本では反日日本人によってタブーとされ、語ることさえされませんでした。

 ノーベル平和賞を受賞し、中国の刑務所で獄死した劉暁波は、中国では教育レベルが高ければ高いほど奴隷が多いと言っていました。中国は奴隷化、愚民化の教育が2000年以上も続けられてきたからです。中国は皇帝のみが尊く、それ以外の愚民は互いに騙しあう世界なのです。だから万民が万民を騙そうとする。

 こうした伝統文化を捨てる以外に、中国がまっとうな国になる道はないのかもしれません。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。

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