アメリカのケリー国務長官が台湾問題を話し合うために本日から訪中

アメリカのケリー国務長官が台湾問題を話し合うために本日から訪中
日本が安倍総理の意を体し、本日(1月26日)に古屋圭司議員を代表に親台派の山口泰明、木原
稔両議員を随行として台湾に派遣し、蔡英文氏と会談する。日本経済新聞が伝えるところによれ
ば、アメリカもまたジョン・ケリー国務長官が中国を訪問して台湾問題を話し合う見込みだとい
う。

 ケリー国務長官の派遣により、陳水扁政権の二の舞をとならないよう台湾と中国の不要な対立を
避けさせる意図があるようで、日経記事が報じているように「米国経由を含む今後3カ月のやり取
りが、蔡政権発足後の中台関係の行方を大きく左右する」のは間違いない。

 日米台のトライアングルが構築されつつある。恐らく日本とアメリカは、蔡英文氏がTPP加盟
に意欲を示していることに対しても、2月3日、4日にニュージーランドで開かれる加盟12カ国によ
る協定署名式において重大な反応を示すものと見られる。

 5月20日に行われる総統就任式までの台湾の今後4ヵ月、重大な場面が次々と展開されるだろう。
成り行きを注視して行きたい。


中国と台湾の民進党、対話模索 米の仲介期待
【日本経済新聞:2016年1月25日】

 【北京=山田周平】中国共産党・政府と、5月に政権復帰する台湾の民進党が対話のルートづく
りに動いている。米国を事実上の仲介役に意思疎通をめざす一方、双方がメディアを使って直接対
話の条件を表明し始めた。中台関係は台湾独立を志向する民進党が政権に就いていた2000〜08年に
緊張した。当時の教訓を生かし、不要な対立を避ける構えだ。

 中国外務省は25日、ケリー米国務長官が26〜27日に訪中すると発表した。中国側はケリー氏と台
湾問題も話し合う考えとみられる。

 伏線はあった。「台湾島内の情勢の変化により、台湾海峡の平和・安定は挑戦を受けている」。
中国の張志軍・国務院台湾事務弁公室(国台弁)主任(閣僚級)は21日、ケリー氏に先立ち北京を
訪れたブリンケン米国務副長官にこう伝えた。

 ブリンケン氏はこの日、本来のカウンターパートである張業遂外務次官と会い、北朝鮮情勢など
で意見交換している。中国は台湾担当の張氏との会談もあえて求め、16日の総統選挙で民進党が大
勝した後の台湾政策を米国に伝えた。

 中国は1949年の中台分断以降、「台湾問題は内政だ」として第三者の介入を拒んできた。変質し
たのは陳水扁・民進党政権が2期目に入った04年前後だ。陳氏は中国の再三の警告を無視し、台湾
名義での国連加盟申請など台湾独立色の強い言動を繰り返した。

 業を煮やした中国は台湾が後ろ盾と頼む米国に制止を求め、米国は外交関係のない台湾に現職高
官まで派遣して陳氏をいさめた。中国は当時のルートを復活させ、民進党をけん制したい考えだ。

 民進党も米国を仲介役と頼っている。

 「台湾と中国大陸がお互いに受け入れられる交流の道を探る」。民進党の呉●燮(●はかねへん
にりっとう)秘書長(幹事長)は19日、米ワシントンのシンクタンクで講演し、民進党の蔡英文次
期政権が中国を挑発することはないと強調した。

 呉氏は陳政権時代に駐米代表を務めた知米派だ。台湾の中央通信によると、呉氏は21日までの滞
在中、ホワイトハウスや国務省の高官と非公式に会い、次期政権の対中政策を説明した。

 一方、共産党と民進党の直接の意思疎通もみえ始めた。「92年に(中台窓口機関の)会談があっ
たのは歴史的事実だ」。21日付の台湾紙・自由時報は蔡氏がインタビューでこう語ったと伝えた。

 中国は92年に中台窓口機関の担当者が「(中台は一体だとする)一つの中国」の原則を確認した
とされる「92年コンセンサス」の受け入れを民進党との対話の条件にしている。蔡氏はコンセンサ
スは認めないが、「92年会談」の事実を認めて歩み寄った。

 中国側はその日のうちに「関連の報道に注意を払っている」との談話を発表。蔡氏の発言を歓迎
はしなかったが、否定もせず、直接対話の余地があることを示唆した。

 蔡氏は5月20日の総統就任演説で対中政策を表明する見通しだが「中台はその前に水面下でかな
り意思疎通するはず」(台湾紙のベテラン記者)。米国経由を含む今後3カ月のやり取りが、蔡政
権発足後の中台関係の行方を大きく左右する。

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