「50年間」を高く評価する台湾  井上 和彦(軍事ジャーナリスト)

「50年間」を高く評価する台湾  井上 和彦(軍事ジャーナリスト)
15、6年前のことになる。今では軍事ジャーナリストとして活躍する井上和彦(いのうえ・かず
ひこ)氏が付箋をいっぱい貼りつけ、よれよれになった『台湾と日本・交流秘話』(展転社、1996
年刊)を持って訪ねてきた。すごい本だとべた褒めされた。

 この本を担当編集し執筆にも加わった編集子として、素直に嬉しかった。近くの居酒屋で一献傾
けながらの話となった。よく読み込んでいて、話している途中、感極まった井上氏は何度もボロボ
ロ泣いた。

 この本の若手執筆者を中心に「台湾研究フォーラム」という、台湾や日台関係を研究する会を設
立していたので、井上氏にもメンバーに加わってもらった。

 その後、「SAPIO」誌などに連載を持ち軍事ジャーナリストとして本格的に活躍するように
なり、『こんなに強い自衛隊』『誰も知らない自衛隊の真実』など軍事ものの出版が目につくが、
『親日アジア街道を行く』(扶桑社、2005年刊)なども出版している。昨秋には『日本が戦ってく
れて感謝しています─アジアが賞賛する日本とあの戦争』(産経新聞出版)も出している。

 井上氏の台湾に関わる原点は、名越二荒之助・草開省三編著の『台湾と日本・交流秘話』にあ
り、金美齢さんや蔡焜燦氏と出会ったことにあり、蔡氏からは「日本の息子」と可愛がられている。

 また、アジア各国の親日ぶりについては、『大東亜戦争を見直そう』や『世界に生きる日本の
心』を出版した名越二荒之助氏の衣鉢(いはつ)を受け継いでいると言ってよい。

 井上氏が夕刊フジに連載する「賞賛される日本」から、台湾をテーマに記した「日本統治下の教
育政策が戦後発展の原資に─『50年間』を高く評価する台湾」を紹介したい。

                   ◇  ◇  ◇

井上和彦(いのうえ・かずひこ)
ジャーナリスト。1963年(昭和38)、滋賀県生まれ。滋賀県立膳所高校卒業、法政大学社会学部卒
業。専門は、軍事・安全保障・外交問題・近現代史。『正論』などオピニオン誌への寄稿が多い。
歯に衣着せぬ発言で難解な軍事問題などを分かりやすく解説することから”軍事漫談家”の異名を持
ち、『たかじんのそこまで言って委員会』や『かんさい情報ネットten!』(以上、讀賣テレビ)、
『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)などのテレビ番組に出演。

「日本文化チャンネル桜」の『防人の道 今日の自衛隊』キャスター、航空自衛隊幹部学校講師、
東北大学大学院非常勤講師、商社シンクタンク部門の主席アナリストも務める。2013(平成25)年、
「国民の自衛官」(フジサンケイグループ主催、産経新聞社主管、防衛省協力)選考委員。著書に、
『国防の真実 こんなに強い自衛隊』『北朝鮮と戦わば』『東日本大震災 自衛隊かく闘えり』(以
上、双葉社)、『尖閣一触即発』(共著、実業之日本社)他多数。


【賞賛される日本】
日本統治下の教育政策が戦後発展の原資に─「50年間」を高く評価する台湾
井上和彦・軍事ジャーナリスト
【ZAKZAK:平成26年1月31日】

 自らを「愛日家」と称する台湾人の実業家、蔡焜燦(さい・こんさん)氏はいう。

「日本人よ、自信を持って自分の国を愛しなさい。自分が生まれた国を愛さないような人は…これ
はダメです」

 中国、韓国による理不尽な対日批判に対し、台湾の人々は常に日本側に立ち、誰が何と言おうと
も日本の正当性を後押ししてくれている。

 日本統治時代を経験した年配者の多くは「当時の素晴らしい教育のおかげで今日の台湾がある」
と言ってはばからず、異口同音に50年間の日本統治時代を高く評価し、懐かしんでくれる。

 1895(明治28)年、日清戦争後の下関講和条約で、台湾は日本へ割譲された。日本政府は一流の
人材を送り込み、巨額を投じて鉄道や道路、港湾などのインフラ整備に取りかかった。各地に病
院・医療機関を設置し、医療衛生環境の大掛かりな整備も行った。

 日本が最も力を入れたのが教育だった。台湾の人々が高度な教育を受けられるよう、学校が次々
と整備された。

 明治維新で、日本は科学技術や医学などの西洋近代文明を取り入れて近代化を成し遂げた。当
時、日本の教育はアジアで最高水準にあり、それがそのまま台湾にもたらされた。これが人材育成
と台湾の近代化に大きく貢献し、戦後の台湾発展の原資になった。

 植民地の人々に「教育」を施すなど、ひたすら愚民化政策を行っていた欧米列強の常識では考え
られないことだった。

 戦後の歴史家の中には「台湾で皇民化教育が行われた」と騒ぎたてる者もいる。だが、実際に日
本の教育を受けた年配者からは、日本統治時代の教育を非難する声はまったく聞こえてこない。

 台湾では、人間教育にも重点が置かれた。とりわけ台湾の人々が絶賛するのは、道徳・倫理教育
である。正直、勤勉、時間厳守、約束を守る…。台湾では、諸々の良いことを今でも「日本精神」
(リップンチェンシン)という言葉で表現する。このことは半世紀にわたる日本統治時代がいかな
るものか、何より雄弁に物語っている。

 大東亜戦争でも、台湾の人々は血書嘆願してまで日本軍に志願し、南方戦線で勇敢に戦った。戦
死した約2万8000柱の英霊は靖国神社に祀られており、毎年多くの台湾人が参拝している。

 驚くべきことに、台湾には、戦死した零戦パイロット、杉浦茂峰海軍少尉を神様として祀る「飛
虎将軍廟」や、田中綱常海軍少将や乃木希典陸軍大将を祀る「東龍宮」というお寺もある。

 前出の蔡氏はいう。

「台湾には、日本がいまこそ学ぶべき『正しい日本史』がある。どうぞ台湾に正しい歴史を学び、
自信と誇りを取り戻していただきたい。そして、誇りある日本が、アジア地域の安定と平和を担う
真のリーダーたらんことを願う。日本人よ胸を張りなさい」

 アジアは中国・韓国だけでなない!

 アジアには世界一の親日国家・台湾がいる!

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